2019年08月26日

【薙刀式】シフトと単打の逆転

薙刀式では、
ふつうはシフト側の音が単打になっていたり、
ふつうは単打側の音がシフトになっていたりする。


一般にカナ配列では、
カナの数がキーの数より多い。

だからなんらかのシフト機構を使って、
打鍵領域内にカナを圧縮する原理だ。

薙刀式では、
28キー領域に、51カナを配置している。
(50音の46カナと、。ーっヴ)

単打が27、シフトが24。

どれを単打にして、どれをシフトにするかは、
配列設計の重要な要素だ。

薙刀式はセンターシフトで、
シフトは一種類しかない。
そして連続シフトを採用しているので、
連続しやすいものは両方シフト側、
などのアイデアを用いている。
(とはいえ、よく使うのは、
「もの」「おも」「せつ」「よね」
「まに」「にも」「させ」くらいかな)


単打に残すべきは頻度の高い音で、
シフト側に落とすのは頻度の低い音で、
それで統計的に最適なはずだ。

しかし打ちやすさはそれだけでは決まらない。

普通ならシフト側にいる音が単打側にいたり、
その逆もあったりして、
それがその配列の個性というか、
独特の考えを表していることがある。

薙刀式のそれについて述べてみる。


【普通はメジャーだから単打だけど、
薙刀式ではシフト側の音】
の、ま、に、せ、句読点

の、ま、に(それぞれ、J、F、D)は、
人差し指中指重視の考えの表れだ。

これらの音は日本語の中核にある音のため、
薬指や小指に任せるべきではない、
と考えた。

これらがシフトになったのは、
「も」がシフト側(K)にあるので、
「もの」が連続シフト【KJ】で繋がること、
「まに」「にも」を連続シフトにするため。
【FD】、【DK】
また、「まで」がアルペジオ運指になる。
【F】(EJ)
【】は連続シフト、()は同時打鍵。

日本語の中核の連接が、人差し指中指に集中していることがわかる。


句読点を当初シフト側に落としたのは、
ここまでは一気に打ったとしても、
ここで一息つくだろうと考えたからだ。
しかし今思えば、単打側でも良かったかも知れない。
速く書ければ書けるほど、
その先を考えているから、
句読点は単打でも良かったかも、と考え直している。
しかし他の単打側が快適なので、
もはや空きがない感じ。

とはいえ現在句読点は、人差し指下段のVMといういい位置にあり、
端の単打を使うまでもない感じだ。


「せ」がシフト側にある理由は、
単純に単打が足りなくなったから。
「け」とどっちかがシフト落ちになり、
「させ」「せつ」を連続シフトにするために、シフト側とした。




【普通はマイナーだからシフト側だけど、
薙刀式では単打】
ろ、ほ、ひ、れ、ー、へ、ヴ

場所を見ればわかる。それぞれ、
A、Z、X、/、;、P、Q

つまり、マイナーとはいえ端っこのキーだ。
「端っこのキーの単打にメジャー音を置かない」
(小指が疲れるから)
というのが薙刀式の思想だ。

左小指使用率2%、右小指使用率3%の根拠はここ。
(QPは薬指前提)


これによって、多くの言葉がシフト不要になる。


ほ: ほう、ほんが単打になるので、
「ほうが」「方法」「本当」「本体」「ほぼ」「ほとんど」
などがアンシフトで打ちやすくなる。

ろ: ろう、ろんが単打になる。
「だろう」を特に単打にするためにこうした。
薙刀式では助詞助動詞をなるべく単打にしている。
(例外は、の、に、まで、くらい)

へ: 助詞「へ」を単打化するため。
「べき」も単打になるので重宝している。

れ: 代名詞を単打化する。
あれ、それ、これ、どれ、だれは全部単打。
ちなみに「れ」はシフト側の音がないので、
シフトにも「れ」を当ててある。
この裏技で、「われわれ」「れつ」は連続シフトになるのでよく使う。


ー:
全体での頻度自体は少ないが、
カタカナ音で最頻出音という、
配列屋さん泣かせの音。
親指シフトの「ー」は左シフトXで、とても使いにくいと思う。
ローマ字の「ー」も最低に遠い。
JISカナのBSの一個左の「^」キーなんてさらに無理。
僕はPもQも苦手なので、新下駄のQ位置も苦手だった。
右小指中段という好位置なのは薙刀式の誇り。

しかし裏が「や」なので、
「キー」をロールオーバーすると「きゃ」に化けがちなのは、
思ったより快適でないかもしれない。
(離してから押せばOK。イ段でなければロールオーバー可能)
薙刀式はカタカナが全般的に弱いが、
こうしたことも一因か。


ヴ: 苦手のQキーはヴ単打。
「う」の濁音にしなかった理由は、
うの好位置Lの裏に「つ」を置き、濁音Lを「づ」としたため。
マイナー語だからこそ、特別な位置に逃がした感じ。

ヴは表記上は「あいうえお」の濁音化に見えるが、
実は「わゐうゑを」の濁音化だということを、調べて突き止めた。
だからア行のうを濁音化するのは、
本来間違っているのだ。
(ワ行の第三音が存在しないのが悪いのか)


ひ:
弱い左薬指を保護するため、X位置はシフト側なしの、
単音でマイナーな「ひ」が置いてある。
これが万人にとってベストかは分からないが、
少なくとも僕にはちょうどいい。



色々な思惑があり、
それぞれの工夫が配列にはあると思う。
何をシフトにして何を単打にしているか、
その理由が分かれば、
その配列の使い方がわかると思う。
posted by おおおかとしひこ at 09:17| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。