2019年09月01日

試しに書いてみる

これはとても大事なことだ。
手書きでいいからバーッと書いてみるのはとても大事。

「頭の中で想像していたことと、
現実に自分が書ける差」が分かるからである。


特に経験が少ない人は、
頭の中の妄想が凄くて、
書いてみるとショボいなんてことは良くある。

実はそれは、
その妄想もショボい。
初心者はそれが分からない。


頭の中の妄想だから、
自分史上最高の妄想に思えてしまう。
主観的最高である。

しかしそれは客観的に見たらショボい妄想だ。

それを、書いてみることで確認するのである。


手が下手だから妄想がうまく表現できていないだけだ、
と言い訳するかもしれない。
じゃあうまくなれよ。

絵で言えば写真のようにデッサン出来るようになればいいじゃない。

そこら中にある名作を、
全部文字起こししてみなよ。(写経)
段ボール一杯書きなよ。(多作)
原稿用紙を重ねて背の高さまで行きなよ。
プロットだけ100本作ってみなよ。
テヅカチャートで場面の工夫をしてみなよ。

そんなことを何もしないで、
その妄想がショボいのか、
手書きショボいのか、区別がつかないじゃないか。


絵描きの中には、
手は凄いのに、描く内容の妄想が大したことなくて、
「絵は上手いけど二次創作キャラ絵だけ描く」
という人もいる。
ピアノ弾きの中には、
沢山の曲は弾けるけど、作曲は全然の人もいる。

手と妄想は比例関係にない。

妄想に手が追いつかないなら、
手を訓練すればいい。
僕みたいな「手での速書き」なんて一ヶ月練習すれば身につく。
あんな汚い字でいいんだ。
900字/10分書けるようになるぞ。
(薙刀式最新動画の後半部に収録。
脚本を書きたい全ての人に晒したつもり)


ボキャブラリーが少ないなら、
名作を沢山読めばいいんだ。
知らない言葉やいいと思った言葉だけ集めた、
自分だけの辞書を作ればいいじゃない。
これも手で作ったほうがいい。
「手で作る」経験を沢山するべきだ。
ちなみに西尾維新は国語辞典を頭から尻まで読むらしい。

それと、妄想力はまた別の話。



試しに書いてみることは、
自分の妄想が大したことないことに気づくことである。

この経験を何度もすると、
「書くまででもない妄想か」ということが分かってくる。
まあ「いけるかも」とか思って、
メモだけしてみたりはするけど。

また、ブレーンストーミングでは、
このブレーキをかけないことがルールで、
膨大なゴミアイデアを量産することが奨励される。
脳を空っぽにすることが目的だからね。
脳の大掃除とか棚総ざらいみたいなこと。


こうした脳と手の直結性は、
手書きでないと出来ないと僕は思う。
タイピング(漢直除く)では漢字変換があり、
その間に膨大な妄想はストップしてしまうからだ。
数ミリ秒の間に、妄想が蒸発することは良くあることだ。

僕は10分あれば原稿用紙3枚は埋められる。
そういうマラソンライティングを訓練してもいい。
(時間を決めて、ノンストップでなんでもいいから書く訓練)


150枚の原稿を手に持ったことはあるだろうか?
僕が先日脱稿した話は、
裏表書いてるので、70枚ちょいの白紙への手書きで、
厚みでいうと1センチ以上ある。
一年かかってこれだ。
もっと他の原稿も書くべきだ。
背の高さになるのはいつの日だろうか。
(原稿用紙換算だったら、1枚で800字くらい書くので、
しかも表裏があるから、4センチ分だな、
などと多めに見積もってみるが。
ちなみにそれに必要だったメモはその倍くらいあるので、
うーん12センチ!などと多めに見てみる)


話が逸れた。

手ができてないのか、
妄想がショボいのかは、
手を訓練すればわかる。

手ができれば、
そのレベルで書ける妄想のレベルも上がる。

とにかく試しになんでも書くことだ。
posted by おおおかとしひこ at 11:38| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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