2019年09月02日

【薙刀式】物理を変えよう

たくさんキーボードがあると便利。
色んな配列を、キーボード単位で記憶できるからだ。


同じ物理キーボードで、
異なる配列を使うと混乱する。

逆に、異なるキーボードで、
同じ配列を使っても混乱する。

指のその記憶は、
物理の手掛かりをかなり使っている。


たとえば僕は薙刀式を、
20g格子配列木ーキャップで使っているが、
これを3Dプリントキーキャップにした瞬間、
速度が半分に落ちる。
もっとも、この試作版キーキャップの出来が良くないのもある。

ためしに、hhkbで打ってみても遅い。
アップルキーボードで打っても、
16mmピッチの4段テスト用のパンタグラフで打っても遅い。

同じ薙刀式でも、
キーボードに適応するのは即時ではない。

19mmピッチに慣れていたら、
16に慣れるのに時間がかかる。
格子配列に慣れていたら、左に傾いている物理に慣れるのに、
時間がかかる。
パンタグラフとメカニカルと静電容量と、
押下圧違いに慣れるのにも時間がかかる。

30分でも慣れない部分が出てくる。
2時間くらいあれば上書き出来そうだ。


論理配列が同じでも、物理が異なれば感覚が変わる。
感覚は、論理だけでなく物理合わせの部分も大きい。

たとえば車の運転方式という論理配列は同じでも、
車の大きさやハンドルの角度など、
微妙な物理が異なれば、やはり慣れないだろう。

複数の自転車に乗ってみれば分かる感覚だよね。


ということに昨日アップルのキーボードを触って気づいた。
昔会社でフォトショやプレミアを触っていた時の記憶の方が、
蘇りやすかった。
今その時にはなかった、薙刀式を打っているのにだ。


「配列を変えるときは、
物理キーボードごと変えよう」
と提言したほうがいいかも知れない。


配列を変えることに成功した人は、
手持ちのキーボードでまず論理配列を変えてみて、
良さそうだという感触から、
「ついでにもっといいキーボードを買おう」と、
たとえばリアフォなどを買うことによって、
物理を変えた人に多いような気がする。

その時は「入力ということに意識を高くしよう」
と思っていただけだろうが、
結果的に物理を刷新出来たので、
その新しい物理に記憶を染み込ませることに成功したという。

(予測だが、その新しいキーボードで、
前の配列を打てなくなっている。
前のキーボードを引っ張り出せば、
前の配列を思い出せるはず)

つまり、
論理配列体験は、物理体験と強い相関がある。

これはプルースト効果
(匂いを嗅ぐと、そこに関連した記憶が蘇る現象)
を持ち出すまでもなく、
他の感覚によって別の感覚を補助する効果があるのは、
直感的に理解できると思う。

2P側のレバーだと波動拳が出ない、
いつものゲーセンのレバーじゃないと出ない、
みたいなことは良くあるわけだ。


僕は今、
持ち歩いている自作miniAxeで薙刀式、
会社のMacのマジックキーボードでqwertyローマ字、
16mmパンタグラフでJISカナ(中止)、
16mmパンタグラフのUSキーボードで新JIS(中断)、
Magicforce40で飛鳥(中断)、
などを打っている。上二つがメイン。

どれも物理が違うので、記憶が混同しにくいし、
忘れていても触れば思い出す。

これは、色んな配列を試すことにも使えるので、
書いてみた。


つまり、ここで本題。

配列を変えるときは、物理キーボードを買おう。

5000円もあれば安いやつは買える。最安値は1000円台。
この配列を試したいと思ったら、
仮に今使っているキーボードが最高のものだとしても、
一回脇において、
安物でいいから買うのだ。

そうすると物理と配列が相関を持ち、
互いに独立な記憶として指(運動神経)に刻まれやすい。

で、慣れてきたらメインキーボードでやればいいと思うし、
メインキーボードを新調してもいいと思う。



ちなみに薙刀式を試すときは、
軽めで小さいパンタグラフが合うかも知れない。
あるいは、左に傾き過ぎていない、
1/4Uずつずれたようなキーボードが合うかも知れない。
(オススメは格子配列)
スペースキーは両手で押しやすいやつが合う。

実はその配列は、
その作者が使っている物理キーボードが、
一番使いやすいかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 09:53| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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