親指シフトの第一目標は、
誰もを分速60字でタイピング出来るようにすることだった。
手書きの平均速度、40〜60字の、
速い方になろうとしていたことがわかる。
当時のqwertyローマ字やM式はどうだったのだろう。
記録が見つからないのでなんともいえない。
60を目指すような世界で、コンテスト優勝者は、
90未満を叩き出していた。
それから時代は30年以上たった。
手書きの速度は変わらないだろう。
qwertyローマ字の速い人なら、
80〜100字(変換後)行くようになった。
(さらに速い人は200以上)
しかしこれは数%の選ばれた人であって、
全員が60あることを意味しない。
一方薙刀式の場合、僕に関していうと、
タイピングゲーム:300カナ
2000字程度の創作文:120
数時間のコピー打鍵:80
のようだ。
実用には十分な速度だろう。
(僕の手書き:90が異常なだけですな)
誰もが60に到達するにはどうすればいいか?
学校教育レベルで義務化すれば、
ブラインドタッチそのものは1ヶ月から3ヶ月あれば、
身につく。
半年から一年あれば40から60にはなるだろうと思う。
これを、僕はふたつの配列でやっとくといいと思っている。
ローマ字とカナ(たとえば新JISか親指シフト)で。
それで向く方を使い続けられるように、
JIS側で環境を整えれば良いと。
重要なことは、
「ブラインドタッチは複数マスターできる」
ということ。
野球とサッカーをやらせるように、
ローマ字とカナをやらせればよい。
その経験を若い頃に積んでいれば、
のちのち新しい配列ややり方に出会っても、
素直にマスターしようと思えるだろうからだ。
現状最も高い壁は、ブラインドタッチのマスターだ。
ピアノを弾くよりも、日本の仕事に必須だと思う。
別に100とか200は、数%でいい。
全員を60の世界に連れて行きたい。
で、
qwertyローマ字はブラインドタッチの習得に、
かなり理不尽な配列だ。
なぜ左小指に最頻出のAが?
なぜFJはほぼ使わずTYRUGHNMBの出番ばかり?
鬼門の-
エンターとBSとカーソルの遠さ
これらを見直すには、
自作キーボードをするか、
配列変更を始めないといけないのが、
現状壁になっていると思う。
深センのマグネット式でレイアウトを変えられる、
クールキーボード(でいいのか?)は、
このギャップを埋めるかも知れない。
文字を自由にレイアウトして、
ブラインドタッチ可能なマイキーボードを作れる、
ということにみんな気づくと、
馬鹿みたいに窮屈な109キーボードを捨てられる。
ほんとうはJIS基準を見直すのがいいのかも知れないが、
日本の家電が中国その他に飲み込まれようとしているので、
ズルズル行くだけだと予想される。
親指シフトを一回マスターした人は、
なぜか親指シフト以外をやらない。
qwertyローマ字をやることはあっても、
ほかにカナ配列があることを知らない。
「人は複数ブラインドタッチをマスター出来る」
ことを知ると、
状況は変わるかもしれない。
まあ義務教育が現実的じゃないなら、
私塾で教えてもいいと思うんだよね。
ブラインドタッチのマスターは、
書道や音楽よりは簡単だから、
一輪車教室くらいの感覚かもしれない。
僕は今のところ、
薙刀式、カタナ式(実用レベル)、
ヌンチャク式、qwertyローマ字、新JIS(ぽつぽつレベル)
親指シフト(思い出せばなんとかレベル)
がブラインドタッチで打てる。
第N外国語のマスターのように、
嗜むスポーツの種類のように、
考えるといいと思うんだ。
ダイエットだって習慣化できる。
ブラインドタッチ習得だって一ヶ月習慣化すりゃあできる。
まずは習得の簡単な、
行段系ローマ字、SKY、けいならべ、きゅうり、
などから始めてはどうだろう。
「ブラインドタッチのマスターをマスター」すると、
状況は変わると思う。
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2019年09月23日
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