「やっべえ遅刻だ!」
→「やっべえバスに間に合わない!」
セリフを書くのが下手な人は、
人間が言葉を発しているときの、
観察をしてないとしか言いようがない。
あつっ。さむっ。はらへった。キモい。眠い。
こんな、「ひとつの発言にひとつの意味しかない」
ような動物のような暮らしをしているのなら、
それは知らない。
それは人間の知性により織りなす文学ではない。
野生に帰りたまえ。
人の言葉はそれ以上の意味をこめることができる。
「月が綺麗ですね」で、
本当に月が綺麗であることと、
あなたと月を見ることがとても好きですという控え目な意味を、
意味することができる。
(相手に伝わるかは相手の教養次第)
たとえば状況設定系のセリフ。
下手な人は、
「いまこの状況である」表現しか出来ない。
そうではなくて、
「次の行動を促す」ような表現を取るといいのだ。
「やっべえ遅刻だ!」は、ただ状況を報告しただけだ。
「やっべえバスに間に合わない!」になると、
バスが行ってしまうかどうか、
タクシーを拾うのか、
とにかく乗り物へ焦点を持っていける。
そもそも独り言で状況を説明するのは宜しくないが、
わかりやすい例としてあげた。
「痴漢です!」ではなくて、
「この痴漢を捕まえて!」であるべき。
(現実には難しいが、
あくまでストーリー上のセリフということ)
ストーリーは動きである。
セリフは次の動きのキッカケになるように書けばいい。
もちろんいきなり女子高生がどうすればいいか言うのは、
リアリティがないから、
「この人痴漢です!」
男逃げ出す
「捕まえて!」
あたりが、リアリティもあり、動きへと導入しやすいセリフまわしというものだ。
叙景や気持ちの描写、「○○であることよ」
は、セリフではない。
ただの独り言だ。
他人か自分を動かすためのセリフにアレンジすると、
「次」を描きやすい。
もちろん、そればっかりだと動きばかりになるから、
時々止まり、休むことも動きのひとつ。
その時に「○○であることよ」系のセリフで、
気持ちの整理をすればいい。
つまり、
動きを促すセリフと、
ただ報告して何もしないセリフがある。
前者は動きの場面へ、
後者は停滞の場面へ接続する。
これらを意図的に使えないのが、
セリフが下手ということだ。
そもそも人間なんつーのは猿や豚や犬の親戚でしかないっつーことになぜ気づかないかね
あーあれだ、人間らしさだなんだの言うて小智慧を得る代わりに本質の部分じゃ四本脚の頃よりずーーーっと脳味噌うんこちんちんになってっからだな!
最も大事な言葉、
「脳味噌うんこちんちん」という状態の意味が取れません。
宜しければどのような状態のことか説明して頂けますでしょうか。