なるものをしらとりさんが作ってたので。
https://mobile.twitter.com/swan_match/status/1177067948759908352
これは配列について考える、初歩のようなものだ。
本体はAutoHotKeyなので、Windowsのみなので注意。
ここにあるアイデアは簡単で、
「ホームポジションから一歩も動きたくない!」だ。
その為の具体策はふたつあって、
1. 親指の近いキー、たとえば変換キー、無変換キーなどを押しながら何かを押すと、
遠いキーの代わりをする(エンター、BS、シフト、コントロールなど)
2. その発展で、レイヤーという考え方
(たとえば遠い数字を近くに持ってきたり、
テンキー的なレイアウトにしたり、
Fキーを近くに持ってきたり、
カーソルキーを近くにレイアウトしたり、
よく使う記号をペアにして打ちやすくしたり)
だ。
「どの近いキーを、何キーがわりに使うのか」
「何キーの選び方やレイアウト」
こそが、
自作キーボードの物理配列(親指キーをいくつ使うか)と、
論理配列(キーマップ)
のことなのだ。
AutoHotKeyを使えば、
標準キーボードでも、論理配列だけは変えることが出来る。
(○○配列は、AutoHotKeyスクリプトであるところの、
DvorakJを使って実装されることが多い)
しかし親指周りの物理レイアウトは、
自作キーボードを設計しない限り自由に配置できない。
「親指と何かを組み合わせる」という考え方は、
一度慣れてしまったら、
「なぜみんなこうしないのか」
と不思議に思う代表例だと僕は思う。
例をあげるなら、
SandSはいいぞ。
(Space and Shift。スペースキーとシフトキーを兼用とする。
スペースキーを押しながら何かだとシフトを押しながらそれを押したことにして、
スペースキーを押して何も他に押さず離したらスペースキーを押したことにする。
スペースキーのキーリピートが失われるが、
連打でカバーできる範囲だろう)
これに慣れたら、英語大文字を打ったり、
シフトの記号、たとえば、!?()などは、
バカらしくて小指のシフトなど使う気がしない。
ていうか、小指でシフトを考えた奴は頭おかしいとすら思うようになる。
(もうひとつ例をあげるなら、
親指位置にコントロールキーはとてもいい。
単純に、保存、コピペ、アンドゥがやりやすい)
自作キーボードがこれだけ流行っているのも、
「親指に何をしこむ?」
ことの面白さ、最終解答のなさ
(最適解がまだ見つかっていない)に、
みんな気づいてしまったからではないか。
(○○配列が流行った10年以上前は、
変換キーや無変換キーがまだ中央付近にあるキーボードがスタンダードだったが、
最近のキーボードはUSキーボードのデカイスペースキーの横に、
申し訳程度に小さい変換無変換キーになっていて、
余計使いにくい、というのも、
このブームの後押しに確実になっている。
既成キーボードのナンバーワン、リアルフォースですら、
変換無変換キーが外に追いやられたので、
僕はもう買うつもりがなくなってしまった)
勿論カナ配列親指シフト(系列)のように、
親指シフトキーと同時押しで別のカナが出るような、
複雑な機構にする手もあるが、
そこに至る前に、
純粋に「親指キーで出来ること」を知る意味で、
ここは通っておいた方がいい道かもしれない。
2019年09月27日
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