面白いと思ったはずのストーリーが、
どうにも勢いを失うことがある。
とくに中盤に起こりやすい。
こういう時は、面白くないのを耐えて、
次の面白ポイントまでたどり着くことだ。
あなたは神ではないから、
どの瞬間を切り取っても完璧に面白いストーリーを書ける訳ではない。
あなたが二時間喋り続けたとしよう。
どの瞬間でも面白いか?
いや、どこかはテンションが下がったり、
難しいことを言いすぎたり、
滑ったりする。
しかしトータルで見れば完璧な面白さだった、
なんてことだってある。
完璧な面白さは、
ディテールではなく全体のことだからだ。
(ディテールが完璧でも、
全体としては面白くない話はいくらでもある)
で、つまりは、
「全体が完璧であっても、
部分はつまらないところがある」
ことがあるということ。
すなわち、
「今面白くなくても、
次面白ければ挽回できる」
と考えればいい。
最悪なのはつまらなく感じて挫折してしまうことで、
それよりも、
「次面白くなる」のほうがベターである。
(もちろん、全てが最高になるように、
リライトで上げて行く)
プロットで計画したはずだ。
いくつかの「面白い」と思ったパートがあるはずで、
だから「これは書こう」と思ったはずである。
今は面白くない箇所かも知れないが、
それはプロットで計画した面白い部分とは異なる場所のはずだ。
だから、
「その面白くなるところ」まで飛ばしてしまい、
(適当に間を埋めて)
さっさと面白いところを書いてしまおうぜ、
というのが本題。
面白いことを書いているという自覚があるから、
話は面白く書ける。
しかし、
「俺の書いている話は面白くない」と一旦思ってしまうと、
面白い話も詰まらなく語ってしまうというものだ。
だからさっさと、
「面白いと計画した部分を、
その通りに面白く書く」の部分をやった方がいい。
その面白い場面は、
その作品の軸足になる。
あとは間を埋めて行けばいい。
あなたは、
間の埋め方がイマイチなだっただけで、
面白くない作品を書いている訳ではない。
この巨視的な見方をしないで、
ただ今書いている部分しか見えないから、
「面白くない。自信を失った。やめよう」
になるのだ。
そんなことよりも、
「面白い」と信じた部分を、面白く書く方に努力した方が、
よっぽど作品は良くなる。
その核がいくつも島のようにできれば、
間をうまく埋めていけばいいだけだ。
仮にそこがあんまり面白くなくたって、
面白いパートが光っていれば、
「全体としては良かった」
になるから、安心しておきたまえ。
(そもそもプロットで、
自分が面白いと思ってないものを書いていたのでは、
なにもかもご破算。
面白いと思う部分を作っておこう)
2019年09月29日
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