数をやる練習はほんとに大事だ。
自分の中の引き出しの無さを自覚したり、
得意技にすぐ頼ってしまうことを自覚したりすることは、
数をやって初めて気付くことだ。
自分の引き出しを増やそうとか、
発想の根本から勉強し直そうとか、
そういう動機は数をやらないと出てこない。
ということで数練習のひとつ。
ラストシーンだけ100シーン書いてみる。
同じ話の100種類エンディングではなく、
全然違う物語100本の、ラストシーンのつもりで。
名前を考えるのがめんどくさくなるので、
ABCとか、男1女1…
とかで固有名詞は処理。
セリフを粋に決めるもよし、
ストップモーションで終わるもよし、
エモい風景で終わるもよし、
めでたしめでたしとほっこり終わってもよし、
賑やかに終わってもよし、
皮肉を残してもよし、
バッドエンドやビターエンドでもよし。
ナレーションが入らずに終わるのが好きだけど、
ナレーションで終わるのもあるよね。
書き始めると、そんなにパターンがないことに気付く。
それでも自分はどんなエンディングが好きなのかを知るために、
100シーン分書くとよい。
それらの登場人物はどういう関係性なのか、
どんな冒険を経てきたのか、
どんな変化を遂げてきたのか、
そういうことを決めないと、
ラストも書きにくい。
ただハイおしまい、では詰まらないだろうね。
映画はラストで決まる。
そもそも最後まで書いたことのない人は、
ラストシーン童貞だから、
まずここだけ卒業してしまえ。
先にそれを書いてしまうと、
「このラストに至る話なら、最後まで書けるかも」
と勘違いできるぞ。
教科書通りプロットを書いて、
組んでみるのも勉強だ。
ラストシーンで大事なことは、
テーマの定着だ。
しかも「このテーマは○○でした」
と直接いうことほどダサいものはない。
暗示でテーマに落ちるような、
そのようなものがベストだ。
ラストシーンだけでそこまで想像するのは難しいが、
もしこういう話だとしたら、
こういう前振りがあって、
こう落ちるのだ、
などと想像しながら書くのも良い。
ラストシーン自体は高々1分半程度だから、
最大でも2枚(800字)以内に書ける。
分量は大したことないが、
実際書くとしたら難しい。
沢山のジャンル別で書いてみるとバリエーションを稼げるので、
困ったら、書いたことのないジャンルを想像するといいかも知れない。
冒頭は沢山書いたことがある癖に、
ラストはそんな沢山書いたことないでしょ。
だから最後まで書けないのさ。
2019年09月29日
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