2019年09月29日

僕らは「順番」を整理する

僕らと、絵描きや政治家や建築家との違いはなんだ?

順番の制御ではないだろうか。


いっぺんに言ったらわからないから、
順序だてていうこと。

それらは認識が拡大するように、
想像が広がるように、順序だてること。

順序に予想がつくようになっていると分かりやすい。

順序の仲間でないものは、排除しよう。
ノイズだ。

順序が逆になってて変なところは、戻そう。
順序が逆になってて面白いのなら、戻すべきではない。

順序が飛んで分かりにくいなら、
間を足そう。階段のステップに似ている。

順序が細かすぎてイライラするなら、
適当にスキップしよう。

順序はリズムだ。
リズムに乗った時に一番気持ちいい。

リズムは転調することがあるぞ。

リズムに乗ると気持ちいいのは、
予測と現実が見事にあうからだ。

しかし同じリズムが続くと退屈だ。
時々の転調はその意味がある。

リズムには裏切りがあると面白くなる。
裏切りすぎてもついてこれない。

順序通りだとこうなると予想させ、
それが来ないと、人はそれを待望するようになる。
遅らせの効果があるわけだ。


その順序とその量は、
最終目的のために適量か?
どこかが多かったり、少なかったり、
物足りなかったり、お腹いっぱいすぎないか?
分量調整はセンスだ。


シーンナンバーは、
最終稿で○表記だったところに振られる。
一回振られたら変更はない。
それまでの作業用として、仮に打つのが○だ。
○の状態の時は、順番入れ替えや、
削除や復活や変更が自由である。
シナリオの○には、そういう意味がある。

絵描きや政治家や建築家には○はない。
音楽家には楽譜があるが、
言葉による意味は存在しない。

脚本家、小説家、作詞家だけが、
この順番を制御する。
posted by おおおかとしひこ at 15:00| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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