2019年09月30日

【自キ】推しスイッチのことを書く

まーくさんの、
「スイッチを開けてのぞくとき、スイッチもまたこちらをのぞいているのだ」
に感動したので、自分も推しスイッチについて書いてみる。


僕のポイントはたったひとつ。
「長時間(一日1万字以上)書くときに、
疲れないこと」。

押下圧が軽いことが(恐らく)最も重要。

で、バネを変えたら押下圧が変えられると知り、
静電容量を捨てて自作に転んだ。


たどり着いたのが、

Kailhクリームスイッチ、
バネchoc15g、
トップハウジングに静音加工
(ステムの当たる極小箇所に、
細く切ったテープを二箇所貼る)

という組み合わせ。

それまでに、
Gateron Silent Red×15g、
Kailh Speed Silver×15g
も試したが、クリームの勝ちとなった。

クリームのいいところは、
軸の直進安定性がすばらしく、
撫で打ち(横成分が多い打鍵)でも、
ぐらつかずにすっと沈んで、まっすぐ帰ってくるところ。
これで垂直軸を意識できる。
なので最近はチルトもテントもしてなくて、
ただただクリームの垂直を頼りに、
キーの位置をブラインドで把握している感じ。

また、POM素材なのが面白い。
自己潤滑性という特殊素材で、
既に染み込ませてある?油を出し続ける。
つまり、セルフぬるぬるスイッチだ。
このため、通常のスイッチより滑らかに落ちて帰ってくる。
バネの軽さと合わせて、
軽くてなめらか。

LubeはPOMには不要とも言われるし、
やったらやったで変わるともいう。
感触に飽きてきたらやるかもしれない。


好きだったけど、クリームには劣ったスイッチ:

Gateron Silent Red×15g

それまでサイレントを使ったことがなかったので。
あとバネ交換失敗してもリスクの低い安いやつで試した。
悪くないけど、ぐらつきが気になり始めて、
スイッチ探しの旅に出た。

Kailh Speed Silver×15g

ストロークが約半分になるのが良いと思った。
しかし15gともなると底打ち不可避になってしまう。
30gなら撫で打ちが可能かも知れない。
しかしそれでは15でやりたい僕の意向に合わなかった。

あと使用している薙刀式配列が、
Key Downではなく、
Key Upの瞬間に文字が出る仕様(同時押し判定のため)なので、
「押した瞬間文字が出ることで、反応が実感できる」
を堪能できなかったことも大きい。
同時押し配列の宿命ですな。



ちなみに、僕は最初からリニア一択。
タクタイルは茶軸を最初に触って以来ガン無視。
底打ちがとにかく嫌いで、
底打ちするくらいならパンタグラフで十分なので。
同様にクリッキーも論外。

僕はキーボードをペンのように考えていて、
タッチに応じた応答をしてほしい。

薙刀式はちょうど濁音半濁音拗音の特殊音の時、
同時押しが必要なので、
その時強いタッチになる感じで、
アナログ的にタッチが変わるのが好みだ。
(昔漫画を描いてたときはGペン派。
鉛筆もやわらかめが好き)

言葉の強さ弱さにキータッチも比例してほしい。
あるいは、少なくとも矛盾がなくなってほしい。


昔「っ」の入力の仕方がわからないおじさんが、
「つ」をそっと押せば「っ」になるのでは、
と言っていたことを思い出す。

キータッチは、そうなってほしいんだな。

そういう人間がたどり着いたのが、
今の最適解という話でした。

キーキャップも木製だし、とにかく優しく柔らかく、
が僕の理想かも知れない。


あ、書き忘れたのが静音改造で、
クリームスイッチは戻りの音がすごくうるさい。
その戻りに当たる部分にテープMODしている。

POMのGateron Inkが遊舎工房でついに扱いを始めたらしいので、
クリームと比較しに行かなければ。
posted by おおおかとしひこ at 20:34| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。