簡単な証拠がある。
「比較的長い単語やフレーズ(5文字以上)の途中をミスした時、
戻って直すより、ESCでクリアして、
頭から打った方が速い」
というもの。
運指は一連の流れとして動くようになっていて、
音の場所を読み出して組み合わせているのではないということ。
後者がブラインドタッチ初心者、
もしくはブラインドタッチのできない人が、
ブラインドタッチはこういうものたろう、
と想像するイメージたと思う。
ブラインドタッチは、
「新しい街に引っ越してきた」ことに似ている。
最初は角や目印を一つ一つ覚えて、
道を組み合わせてたどるけれど、
その街に慣れてくると、
「コンビニへ行こう」
「○○食堂に行こう」
「銭湯に行こう」
「うちへ帰ろう」
と思うだけで、
勝手に最短ルートを無意識で行く。
途中の道が工事中で通れなかったら逆に混乱する。
「えっと、道はどうなってたっけ?」と。
つまり、
「ある目的のための一連」の自動化こそが、
ブラインドタッチだ。
「あいしてる」という言葉の目的を打つ動作が、自動化されていて、
「あ」「い」「し」「て」「る」
を組み合わせて打っているわけではないのだ。
これは配列の一部だけを変更する時に検証することが出来る。
最初は、ほかのところは自動化されているが、
変更点だけ考えながら打つことになる。
そのうち、
「変更点を含んだ単語Aだけは前と同じようにスムーズに打てるようになるが、
変更点を含んだ単語Bは考えながらでないと打てない」
という現象に遭遇するからだ。
AやBの単語単位で体が反応していることの証拠だ。
どんなにブラインドタッチが出来ても、
「打ったことのない単語」を打つときは、
文字の位置を思い出しながら、
拾い打ちをすることになる。
一連で運動記憶になっている証拠だ。
この感覚を何度でも言わないと、
「ブラインドタッチを覚えるには、
配列図の丸暗記が必要」
という先入観を崩せない。
丸暗記が苦手な僕でも、
新下駄や飛鳥はある程度打てたし、
その時に丸暗記などしていない。
「ある連接の時に指をどう組み合わせるか」
だけを覚えていた。
それが清濁別置だと、
組み合わせ爆発が起こり、僕の記憶容量を超えたのだろう。
丸暗記だったらこうはなっていない。
高々3面半だから、丸暗記自体は可能だと思うし。
現在、
左薬指の、「は」「き」入れ替えた、
決定版の改造版を試していてこう思った。
どっちがいいのか、体に聞いている状態。
2019年10月01日
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