2019年10月04日

【薙刀式】親指キー以外の解説

「斜めに打てて、パームレストも不要、凹型になっている」、
ウリの親指キーについてはたくさん語っているけど、
それ以外のキーキャップについても、
めちゃくちゃ工夫があるのです。


・大キーと小キー
斜めに打てる親指キーの横に置く想定の、
縦にも横にも傾斜した斜めのキー。
小は狭くて傾斜強め、
大は広くて傾斜緩め。

親指キーをFJ直下にしたとき、
端から親指が溢れても当たらないような、
絶妙な位置に小キーの最低部分を置いてあります。

面は全体に丸い凹になっていて、
どう親指が当たっても受け止めてくれる感じ。

僕のminiAxeは現在左から、
Ctrl、SandS、Lower、Raise、SandS、Alt
となっていて、
一番使うSandS(Space and Shift。薙刀式のシフト)を親指キーに、
次に使うLowerとRaiseを内側の小キーで、
残りを大キーで押しています。

勿論miniAxe以外の親指部でも使える場所があると思うので、
「こんな活用の仕方あるよ!」というのも教えていただけると幸いです。
個人的には大キーは、
QPやTYにおいてもいいんじゃないかと思っており。


・文字キーの、平と坂

元々僕はオールDSAで使うのが好きでした。
撫で打ちするのが指の動線が最小化しやすく、
なるべく平面でいたいと考えてました。

しかし中指下段が痛いことに気づく。
長い中指は折り畳んで下段を打つから、
侵入角が深くなる。
そこでDSAだと突き指気味になると。

で、ここだけ下り坂になっている、
チェリープロファイルの下段を取り付けたら快適になったのです。
薬指下段も同様でした。

同様に人差し指下段、小指下段にチェリー下段をつけたら、
今度は誤打が増えた。
とくに撫で打ちすると、
短い人差し指と小指の腹が当たっていると。
そこで下段は、中指と薬指だけが下り坂であるべきと考えました。

上段は?
人差し指は短いから、チェリーの上段を逆付けする
(上り坂にする)と、
近くなることを知っていました。
長い中指、薬指上段は逆に指が詰まるので、
DSAのままのほうが使いやすい。

小指上段は僕は届かないので、
薬指で取っています。
薙刀式だとQはほぼ使わないし、Pも比較的マイナーだし。
なので横にスライドしやすい、DSAを使っていました。

木ーキャップを作るとき、
これらの独自プロファイルを再現しようとして、
上り坂にも逆につければ下り坂になる坂キーと、
DSAライクな平キーの二種類の組み合わせで作ったのです。

その後、中指中段は下り坂の方が打ちやすい
(中段の侵入角が、人差し指より中指の方が深い)
ことに気づき、
現在の薙刀式プロファイル、

登登平平平
平平降平平
平平降降平(右手)

にたどり着いたわけであります。

撫で打ち前提ポジションの親指キーとの組み合わせで、
こうなった感じ。

勿論上から打つ派にも対応できるように、
天面は広めに取り(XDAのように)、
SAプロファイル的な、

登登登登登
平平平平平
平平平平平

にもセットできるようになっています。
お好みでどうぞ。
MDAプロファイルっぽくなります。

また、DSAの天面のRよりも、
かなり大きめのRを採用して、
滑り打ちがしやすいようになっています。


しかも平キーは、
手前はスフェリカルな抉れ、
奥はシリンドリカルな抉れになっていることで、
薙刀式推奨の「前滑り打ち」
(指を伸ばして前に滑らせて打つ。
屈筋より伸筋を多く使うため、大量打鍵で疲れにくい。
侵入角の目安は10度くらいのほぼ水平)
に最適化しています。

なのでセットするときは、
半球に抉れているほうが手前です。
(逆は逆で使いやすいですが)




これらの工夫を、先代の「木ーキャップ」でやっていたので、
その打鍵感に等しい形状を、
Blenderで頑張ってモデリングしました。
指の動線がかなり近いので、
わりといい再現度だと考えます。

木より密度が軽いので、
比較的軽快な打鍵感になるのが相違点かな。

スカート部がないデザインなので、
全体的な重量もほかのキーキャップより軽く、
軽い押下圧バネと組み合わせれば、
最強のフェザータッチになると思います。


大岡はこんな打ちやすいキーキャップ使ってんのかよ!
羨ましい!
という感覚が、ようやくあなたの手に届きます。
キーキャップセットとして、
かなり安い価格帯と思います(無刻印とはいえ)


「miniAxeじゃないと効果が薄い?」
と心配される方もいるかもですが、
Magicforce40、NiZ Plum 75、vortex coreに、
それぞれ装着して打ってみましたが、
悪くない打鍵感でしたよ。
上で説明した効果が随分実感ができました。
(親指横の大小キーはレイアウトが違いすぎて効果不明)

今後コルネとか、Claw44とかminiDoxとかにつけて打ってみたいなあ、
などと妄想しており。
3Dキーボードにつけたらどうなるんやろ、
なども妄想しております。
誰かつぎのイベントで装着させてくれないかな。


あとMJFブラック×蜜蝋仕上げが3Dプリントの最適解、
などと言われてるので試したいのと、
白をプリントして、#1000で磨いてさらっさらにしてみたい、
(色のある奴は白く禿げるので…)
などをこれから実験してみようと思っており。

あ、ついでに白ナイロンを、ダイロン(ナイロン染め染料)で、
染めてみたいなあなどと妄想中。
ちょっとカラバリがないのでね。

無刻印しか作ってないけど、
印字版はどれくらい需要があるのかしら。
無刻印の方がプロファイルを色々変えられて好きなんだけどなあ。
プロファイル指定で何バージョンか作ればいいのかしら。


既に何セットかプリントが始まった様子。
使用感など感想ください。
posted by おおおかとしひこ at 01:12| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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