遊舎工房さんでついにGateron Inkを触ってきた。
愛用のクリーム軸と同様、
POM素材でセルフぬるぬるしていて、
同様に軸の安定性がいいらしい。
10個ほど買って、15グラムのバネと交換して、
自分のクリーム軸との違いを打ち比べしてみた。
正直、ほとんど違いが分からない、
というのが結論。
というのも、
軸の安定性、その滑らかさ、
やや抵抗があり柔らかく底まで行く感じ、
その軸の運動は大差ない感覚なのだ。
異なるのは底打ちのときに、
サイレント軸特有のゴム感があること。
サイレント軸は、
音を静かにするために、
ステムの上下にゴムが仕込んであり、
これが音を吸収する仕組みになっている。
底打ちのときにそれを実感することが出来る。
小さなOリングを装着しているような底打ち感だ。
正直僕は底打ちをほとんどしない為、
違いの検出が不可能に近い。
逆に、それくらいしか違いが分からない感じ。
ちなみに、
クリーム軸は底打ちではなく、
帰りのときに、ステムが上に当った時(トップハウジングの下部分)に、
結構音が響く。
僕はこれを嫌って、
テープを貼って静音加工したことは過去に書いた。
これが両者を殆ど違いがないように見せている原因かもしれない。
この静音加工をしない場合、
クリーム軸は戻りのときに音が鳴る。
Gateron Ink Silent Blackは静音のままだ。
(底打ちも戻りも、ゴムが吸収する)
ということで、
音と、底打ちの感覚の違いが、
両者の違いということだと、
僕は感じた。
音が気になるようならGateron Ink Silent Black、
底打ちのぐねりが気になるようならKailh Cream、
というすみわけになるのかも。
ちなみに遊舎工房さんで違いを質問したところ、
クリーム軸よりぬるぬるが滑らか説がある、
という回答があったが、
実感できるレベルではないような気がした。
底打ちは僕はぐねっと行くよりもカランと乾いていきたいので、
変わらずクリーム軸(静音改造版)を、
使うことになると思う。
このへんは好みかな。
どちらも、POM素材独特のセルフルブのような柔らかさ、
軸の安定性はすごくいい。
すっと沈みつつ、抵抗を少しだけ感じる。
ばねの感触ではない抵抗感があって、
スペックどおりの押下圧を少しだけマイルドにすると思う。
静かで柔らかいリニアが好きな人に、
とてもおススメのスイッチ。
ばねは15か20でいいのでは。
2019年10月10日
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