キャラ設定が面白くても、
結果的にキャラが立っていないことはよくあることだ。
(設定披露の出落ちでおしまいになる)
どうしたらいいのか。
設定の披露をしているだけでは詰まらない。
ストーリーの一部として立てるのだ。
つまり、
行動、決断として、キャラを立てていくということだ。
必殺技を出すだけでは、
ただの設定披露である。
そうではない。
ストーリーの進展にどうしても必要だから、
その技を出し、そのことで劇的に進展するから、
その必殺技が心に残り、
キャラが立つのである。
こと必殺技に限らない。
性格とか、考え方が独特だとしたら、
それをただ披露しても、ただの設定の消化に過ぎず、
そこではストーリーが停止している。
そうではなく、
行動、決断として、キャラを立てていく。
つまり、
実際にその性格や哲学で行動して、
ストーリーが進展すればいい。
成功するか悪化するかはストーリー次第だが、
とにかく現状を大きく動かすのに、
そのことを使っているから、
キャラは立つ。
紹介するのはストーリーではない。
「ストーリーの進め方」が、
キャラの立ち方だ。
行動、ターニングポイント、などの、
進展のポイントにそうしたことが絡むと、
記憶に残る場面になるだろう。
僕が昔から大好きなガンダムの場面に、
「ジムの腹を貫くシャアズゴック」
というのがある。
それはただ必殺技を出しているからいいのではない。
「あの速い、赤いモビルスーツ…シャアが復活した」
というターニングポイントを飾る場面だから、
効くのである。
単なる戦闘シーンの一部にあったとしても、
恐らくは埋もれてまったく記憶に残らないはずだ。
ストーリーとキャラ立ちは、つまり一体なのだ。
ストーリーを進めるときにキャラが立ち、
そのキャラがまたストーリーを進める。
よりそのキャラが立つように。
こうして、ストーリーとキャラクターは、
分離できない両輪になる。
2019年10月16日
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