今回勉強したこと。
多摩川はすぐそばで、二子玉まで河川敷を散歩することもあるので。
・カテゴリー6はないが、物語の力で脅威に見せることができる。
・氾濫と決壊のちがい。防災上の定義でしかないが。
決壊:堤防の物理的破壊があること。
氾濫:堤防決壊なく、堤防の上から溢水すること。
(溢水せずに水が暴れているのは氾濫ではない)
多摩川は氾濫したが決壊はしていない。
・多摩川はかつて暴れ川だった。左岸と右岸に同じ地名が残り、
なんども川の位置を変えた証拠となっている。
等々力、世田、玉川などなど。
・公式発表は現場のツイッターより数時間遅れること。
(デマを廃し、確実な目視まで必要な時間とすれば、速い方か)
・今回溢水した二子玉のあたりは、堤防建設に住民が反対した地域。
川床料理屋だったそうな。その当事者や子孫が住んでいるか、
新しく移って来た人が住むかは不明。
・川崎幸区の腰まで浸かった街区は、なんと堤防の内側に不法占拠した街があるそうな。
すげえな、○○の人々は。
・地図は等高線込みで地図だな。白地図を使う不動産屋は、
それを誤魔化しとるのだな。
・緊急速報、音でかすぎ。
言葉の定義に過ぎないし、
しかも誰かが決めた用語にすぎず、
しかも日常用語と重なり合うことがある
(氾濫と溢水はこの定義通りの意味で使われないことの方が多い。
情報が氾濫する、我慢の限界で溢水ギリギリで保っている、など)
ことから、
あまり良い言葉ではないですねえ。
ツイッターを見る限り、冠水と決壊すら混同されてるし。
(例: 武蔵小杉の冠水は多摩川氾濫や決壊と関係ない、
下水で起こったことだが、
これを「武蔵小杉決壊」などと表現(わざと?)する人が、
多かったですね)
堤防関係の言葉が日常にないからこそ、
言葉の専門家がきちんとわかりやすい言葉を定義して、
周知するべきでしょうね。
「100年に一度の防災意識」が理解されないのも、
こうした言葉が豊かでないこととも関係するかもです。
よく出来た言葉は、同じことを示すのに複数の表現がある、
と僕は考えています。
これは専門用語の「一対一に対応させる」ことと真逆です。
同様のことは、数学でも物理でも、脚本論でもキーボードでも言えるかもしれませんが。
同感です。避難所と避難場所の違いなど未だにごっちゃになり、肌に馴染みにくい言葉を生み出すのがお上やら専門家は上手いなぁと感心します。
専門的な色のある言葉の用い方というのを別の表現で探ろうとすると必然的に本質に近寄ることになるので、ある意味ありがたいのかもれませんけれど。できるだけ命どうこうに関わる言葉だけは肌で分かるものにしてもらいたいのが本音です。
国産牛と和牛みたいなやつもそうですね。
ややこしいのは、日常用語と似たところです。
甲と乙みたいに、かけ離れた言葉なら誤解のしようはないけれど。
むしろ数学の方がこのへんは健康ですかね。
(関数の健全とか、日常とかけ離れた語彙もありますが)
元に話を戻すと、
見た目の現象や本質の切り分けというよりも、
責任範囲の切り分けに用語を使っているのが動機かと思われます。