2019年10月20日

マクガフィンかどうか

ある要素がマクガフィンかどうかを見るには、
「それが他と相互作用をして変化するかどうか」
を見ると良い。


マクガフィンは小道具の一種だ。
それ自体はなんでもよくて、
それがあることでストーリーが進むようになるもののこと。

スパイたちが奪い合うマイクロフィルム、
戦国武将たちが求めた剣の奥義が書かれた奥義書、
冒険家たちが求める聖なる棺。
今ならさしずめ、
天才数学者が遺した人工知能に関する数式を、
アップルとグーグルが奪い合うとかか。

これがそこにあるとわかることで、
人々は行動する。
探索のために冒険したり、誰かと交渉したり、
代償を払ったり、誰かを殺したり、逃げたり、追ったり、
誰かを出し抜いたりする。

たいていは
「それは谷底へ沈み永遠の秘密となった」
「それは何にもならなかった」
「まだ人類には早すぎた」
「あまりにも恐ろしいパワーのため、悪役が使って自滅する」
などの落ちになって、
それで主人公たちが変化することはない。

(これらがストーリーとして成立するのは、
マクガフィン以外での人間関係などの経験で、
そこで人間的変化を経験することでだ。
マクガフィンは、それ自体は変化しない。
また、「ワンピース」はおそらくマクガフィンである。
「世界の真実」「哲学的回答」「真理」「悟り」も、
マクガフィンかもしれない)

何もこのような典型的なものでなくても良い。

「何かしらの小道具で、
それがあることで何か人が行動し、
それが変化しないならマクガフィン」
だと考えて良い。

バイク、家、電子レンジ、本、ナイフ、宝石、
カード、スマホ。
どんなものでもマクガフィンにすることはできる。


で、ここからが本題。

どうせ変化しないなら、
どうせ本編に絡まないのだから、
「流行り物をぶっこむ」
ことをやってもいいのだ。

インディージョーンズのような枠組みで、
「○○payのすべてのロックを外す、
認証不正キャッシュカード」みたいなやつを奪い合ってもいいのだ。
(ちょっとせこいが)
「人から人へ渡り歩き、
所有者の運命をことごとく変えた、呪いのドローン」
とかにしてもいいのだ。

変化しないなら相互作用が生じないので、
ぶっちゃけなんだっていい。

だったら、ガワとして面白いもの(目を惹くもの)を、
持って来れば良いのである。


posted by おおおかとしひこ at 16:01| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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