これまで散々薙刀式については書いてきたけど、
手短にまとめることで、本質が見えて来るかも。
薙刀式は、カナ配列の一種。
ローマ字配列カタナ式の姉妹配列で、より長距離(長文)用、
ということで薙刀の名前がつけられた。
2018開発開始、2019完成宣言。
親指シフトより打鍵範囲が狭く、拗音などを一度に打てることが特徴。
特徴
1. 28キーにカナが格納されていること。(現時点でカナ配列最小範囲)
2. 直感的なシフト方式で、「清音、濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音を、
同じキーに置いた」こと。(例: 「し」「よ」同時押し→「しょ」)
3. 人差し指中段付近に、機能キーを集めたこと。
解説を手短に。
1. 28キーにカナが格納されていること。(現時点でカナ配列最小範囲)
日本語のカナは、全部で120。
(清音46、濁音21(ヴ含む)、半濁音5、小書き9(ゎ含む)、
促音1、長音1、句読点2。
清拗音20、濁拗音12、半濁拗音3、
外来音(ティ、ドゥ、ファ、ヴァなど)多数)
薙刀式では、外来音は27音定義したので147カナ。
フルキーボード(109キー)に配置しても足りない。
デフォルトのカナ入力(JISカナ)では、
濁音と半濁音は、清音+濁点、半濁点と2打にわけ、
小書きをシフトキーに格納し、拗音は、清音+シフト+ヤユヨにすることで、
全部で48キー(+シフト)を使う。
しかしこれはブラインドタッチをするには明らかに多すぎる。
薙刀式は後述に述べる通り、
同時押し(正確にはあるキーを押しながらあるキーを押す、
その逆も認める、相互シフト方式)で、
ワンアクションで147カナを出せる方法。
清音を28キー内に収める(普通に押して出るカナと、
スペースを押しながら出るカナで、清音46をまかなう)
ことに成功したので、
記憶負担が少なく、運指バリエーションを沢山マスターする必要がない。
2. 直感的なシフト方式で、「清音、濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音を、
同じキーに置いた」こと。(例: 「し」「よ」同時押し→「しょ」)
濁音: 逆の手の人差し指中段(FJ)と同時押しで、濁音になる。
半濁音: 逆の手の人差し指下段(VM)と同時押しで、半濁音になる。
小書き: スペースを押しながら半濁音で、小書きになる。
拗音: 使用二音の同時押しで拗音になる。(「し」+「よ」→「しょ」)
外来音: 拗音と同じ。(「て」+「い」→「ティ」)
濁拗音: 拗音+濁音の3キー同時。(「し」+J+「よ」→「じょ」)
濁外来音: 外来音+濁音の3キー同時。(「て」+J+「い」→「ディ」)
半濁拗音: 拗音+半濁音の3キー同時。(「ひ」+M+「よ」→「ぴょ」)
打ち方は一見複雑だけど、
「使う音を同時押しすれば、清音から変化する」
ので、直感的な操作だ。
清音の位置とこの操作法さえ覚えれば使える、
比較的初心者向けの配列。
3. 人差し指中段付近に、機能キーを集めたこと。
右人差し指上段(U)に、BSがあるのでガリガリ消せる。
両人差し指同時押し(V+M)にエンターがあるので、右小指を殺さない。
カナONが、HJ同時押し、カナOFF(英数入力)が、FG同時押しと、
切り替えがしやすい。
指の使用率:
左小指から順に、
2:6:14:23::26:16:11:3
(単位%。qwertyローマ字は左小指12%)
打鍵効率比較:
1カナ(原稿用紙1マス分)に対しての打鍵数
qwertyローマ字: 1.7
JISカナ: 1.1
親指シフト: 1.44
薙刀式: 1.34
アルファベットは26文字といくつかを覚えれば使えるけど、
そもそもカナは147もある。
(薙刀式では、ゐゑ、スィなど、マイナーなものは未定義)
全てのカナを1アクション(単打、同時押しを含む)で出せるのは、
今のところ、
姫踊り子草かな配列、下駄配列、新下駄配列、かわせみ配列、薙刀式だけ。
(親指シフト、飛鳥配列は、濁音、半濁音までは1アクションで出せるが、
拗音や外来音には2打必要)
また、
清音、濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音を、
全て同じ位置にした(全同置)は、薙刀式だけ。
打ち方を覚えれば、
「た」と「だ」が別キーにある、
「し」と「しょ」が別キーにある、
などを覚える必要はない。
このことによって、147カナが28キー範囲に収まっていて、
記憶負担が少なく、マスターしやすく、運指が繋がりやすい。
競技タイピング並みの最速は出ないと思いますが、
実用入力1000〜1500字(変換後)/10分なら出せる配列です。
僕は軽い文章なら1200くらいで打っています。重めなら750くらい。
「書くことを考える」のを邪魔しない配列を目指しました。
2019年11月06日
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