2019年11月08日

あらすじを書いてみよう

最低限書かなければいけないことはなんだろう。
シンキングタイム。


全体説明がいるなら、時代背景や前提条件がいるかも。
(オリンピック前の日本で、女子向け、とか)


ツカミ。
主人公の日常と事件の出会い方。
主人公の強力な動機。
何がメインコンフリクトで、
何をすればゴールか。
途中の印象的な場面のピックアップ。
途中の大転換展(はげしい展開)のピックアップ。
クライマックスは何か。
何を争い、どう勝利するのか。
落ちやラストシーン。

そして、このストーリーにどんな意味があったのか。
(暗示で読み取れても良いし、
抽出して明示しても良い)
我々はこのストーリーから何を学び、
何を教訓とし、何を範とすれば良いか。

そしてタイトル。
(ツカミにもなる引きのいい言葉で、
見終えたあとに、なるほどそういう意味だったんだな、
と深く記憶に刻まれるのがベスト)


こんなことをつらつらと書いていたら、
恐らく埋まると思う。

もしこれに全部うまく答えられないのなら、
そのストーリーはどこか欠陥がある。

もしこれらを書き出して面白くないなら、
熱を帯びていないなら、
そのストーリーはどんなにガワを面白くしても、
芯が冷めた電子レンジのようになる。


あらすじに迫力がないものは、
本編に迫力がないだろう。
あらすじで泣けないものは、
本編でも泣けないだろう。

勿論、本編が100とすれば、
それらは1とか2で良い。

あらすじとは、0から1を作った瞬間を見るものだからだ。

そして出来れば、これをうまく書けば100に行けるぞ、
などと期待が膨らむように書けていればベストだろう。


何文字でもいいから、
あなたが書こうとしている話の、
あらすじを書いてみよう。
初めてそうなのか、と書いてみて分かることがあったりする。


あらすじだけで、
「これは本編を早く見せてくれたまえ」
と自分で思たら最高だ。

ガワを丁寧につくり、本編を作っていこう。


あらすじはいつ書いてもいい。
本編執筆中に書いたっていい。

書くたびに文体や内容はちょいちょい変わる。
それでよい。
あらすじを書くだけで、何バージョンも試していることになったりするのだ。
posted by おおおかとしひこ at 00:09| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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