2019年11月11日

恋はストーリーの敵

だって、「そこにいるだけで溜息」なんだぜ。
「何もしない突っ立ってる状態が最高」なら、
ストーリーが出来ないではないか。


もしその突っ立ってる状態が最高なら、
そこから何も出来なくなる。
みっともない姿は見せられないし、
その状態から好ましくない変化をすることも出来ない。

もちろん、それよりいい変化をすることもあるだろうが、
それすら「ウブな少年のほうが良かった」
的なことだってある。

また、恋はアバタをエクボに変えるから、
良くないストーリーもいいと言ってしまう。
この人が出てればなんでもいいとね。
それは安易な商売を商売側に許すということだ。
それでお金儲けできるなら、
苦労しない方法を取るのが人間というものだ。

サービスショットばかり連発して、
サービスショット以外は退屈タイムになってしまう。
ハイライト待ちは、ストーリーではない。
それは詰まらないストーリーである。


物語は人生の変化を描く。
状態の変化を描く。
好ましくない変化を劣化と捉えられては、
変化を恐れて沈んで行くことになる。

色恋営業は大変だな。
ストーリーは、そこと距離をおくべきだ。
posted by おおおかとしひこ at 09:31| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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