興味深いブログ記事を見たので引用する。
アメリカ人は分数が大好きで小数は大嫌い
https://blogs.yahoo.co.jp/mymomomi/35390322.html
なるほど、
アメリカ人は、「y/x」をみたとき、
分母xを、「頭の中に浮かべるメモリ数」として考えるわけだ。
これが10より少ない時、10進法よりも脳の負担が小さいことになる。
ハーフは2、クオーターは4を思い浮かべるだけで、
10を思い浮かべる必要はない、ということだな。
クオーターなんて100を思い浮かべてしまうわけだから。
こういう合理もあるのだな。
ハリウッド映画で「いいニュースと悪いニュースがある」
なんて2に絞る方法がよくあるけど、
それはこのような、「頭の中に2個の箱だけ想像すれば良い」
という状況をつくっていることになる。
「いいニュースと、悪いニュースと、まあまあのニュースがある」
と3にすると、
それら全貌を把握することは急に難しくなる。
頭の中の箱は、2くらいまでで、
1、2、たくさん、という直感は合っていると思う。
分数は多くとも分母が6くらいまでで、
だから非常に頭の中で捉えやすい言葉だということになる。
これは言語構造とも関係があるだろうか。
2 XXs and a half.
2 XXs and one sixth.
のように語順で理解することと関係があるかもしれない。
「6分の1」と、まず「6分の」を前に出す日本語では、
分数概念を理解しないと難しい。
「だいたい2とちょっとだな」という大雑把な理解は、英語のほうが簡単だと思う。
算数の分数が、まず数学嫌いの最初の壁だけど、
それってこういう言葉の使い方とも関係しているかもしれないなあ。
分かりやすさとはつまり、
擬人化で出来る範囲内のことじゃないかと、
僕は考えている。
それ以上に抽象概念があると、分かりにくさにつながるのではないか。
2019年11月14日
この記事へのコメント
コメントを書く