2019年11月15日

【薙刀式】膝上打鍵ギア「膝山」試作品

左右分割キーボードを、膝上で、テントで使える「膝山」。
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そもそもキーボードの高さは、事務机と同じ高さがベストなのか?

ピアノ鍵盤の理想的な高さは、
座った時の肘の高さよりやや下、
前腕の水平が理想とされる。
指はそこから更に下なので、
肘の高さよりやや下が、
鍵盤の理想位置とされる。

キーボードもそうあるべきじゃない?

しかし事務机は高く、
椅子をあげて机面を肘高にするには無理がある。

先日発表したキーボード空中庭園「バビロン」は、
方法こそ異なるが、これと目的は同じだ。

「机と膝の間のいい位置に、
キーボードのトップ面を置くこと」である。


この「膝山」は、
トレイの真ん中が上がっていて、
テント状態を自然に作れる。
膝に手を置けばわかるが、
腕は自然に外旋するからである。

また、多くの椅子では太ももは水平にならない。
膝が鼠蹊部より下がる。
だからこの膝山にはチルトスタンドがあり、
キーボード面が水平もしくは奥チルトになるようになっている。
(自分の座り方である程度調整できる)
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裏はこんな感じ。
滑らないようにタイヤのようになっている。

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上面はキーボードがずり落ちないように、
柵がある。
(表面はザラザラなのでゴム足とそもそも相性が良い)
ちょうどトップアクリルに引っかかる高さになっている。
背面の柵は低くしてあり、
ケーブル周りを這わせやすくしてある。

前面のグリッドは化粧板、つまりただのおしゃれ。



これで2万字ほど打ってみたが、
机の上で打つより格段に疲労が少ない。

指の疲労は同程度かも知れないが、
前腕や上腕の疲れが違った。

僕は机の上で打つときは手首を付けて打つ。
長い文章が多いからだ。
パームレストを不要にするためにキーキャップを工夫してきた。

しかしこれだと手首と肩が固定されるため、
素早い一連の運指の時に、
腕がうねることがあることがわかってきた。
肘の一関節だけでそのうねりを吸収するから、
肘周りの筋肉が疲労するのだと、最近わかってきた。

膝山を使うときは、
上腕は鉛直に落ち、
鼠蹊部あたりの自分の肉体がパームレストになる。
腕がうねるときは自然に体から離れて、
三関節を使って動きを吸収するようだ。
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だから変に肘だけが捻られることがなく、
非常に疲労度が減った。(体感1/4)


とてもおススメだ。

材料はMJF11なので軽量で歪みが少ない。
手の油を吸いやすいので、先に蜜蝋仕上げして置くと良い。

持ち運びを考慮してここから少しだけ修正を加えるが、
既にこのまま発売できるクオリティ。
価格はDMM.makeで8000円前後を予定している。

(追記:源泉徴収の計算間違い。1万円切らないかもしれない。)



空中庭園バビロンとどっちが楽かは、
これから検証していくつもり。

また、現在のフットプリントはminiAxeに特化しているが、
中型、大型も作るかも知れない。



机の上にキーボードを置くことが、ほんとうに最適解?
僕は違うのではないかと考える。


もともと一体型のキーボードをラップトップにするのはすぐ出来るけど、
せっかく肩甲骨を開くことが出来る左右分割キーボードを、
膝上で使えないのは勿体ない。

膝山があれば、そのまま腕が楽になる。

なぜ僕はこういうものを色々作ってるかって?
僕自身が毎日痛いからで、
それから逃れることが僕の強い動機だからだ。
僕の体が楽になるのが一番の実証で、僕は先端の人柱である。

一時間とか5000字くらいでは効果が感じられないかも知れない。
それよりもっと長文で、威力を発揮する。
カフェで粘るときなど、最適なセットになるかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 15:24| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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