ストーリーを完結させられない人は、
「自分がどれだけの量がかけるか」を把握していないだろう。
次のようなテストをしてみてはどうか。
1分の話のプロット、
5分の話のプロット、
15分の話のプロット、
45分の話のプロットを用意したまえ。
それぞれは同じ話のバージョン違いでないほうがいい。
まったく違う話でないと、
「以下同じ」とプロットの思考停止をしがちなので、
それを避けるためにわざと別の話にすること。
出来のばらつきはやむなしとしよう。
これは訓練である。
で、4日テスト期間を確保せよ。
連続した4日間でもよいし、とびとびでもよい。
やってみることは、
「その話を一日以内で書くこと」だ。
これがテストすることは、
「自分が、何分の話なら、一日で書けるか」ということだ。
45分を一日で書けるなら、プロ予備軍くらいの力はあるだろう。
ちなみにこの「一日」は、24時間に限定しなくてよい。
「起きてから寝るまで」と定義する。
「ストーリーを完結させることが出来ない」には様々な原因があるが、
その中には「何日かかけると冷静になってしまい、
自分の書いている話が面白くないのではないかと疑念を抱いてしまい、
自信(勢い)が萎んでやめてしまう」
というのがあるように思われる。
「評価はあとだ、まずは完結を」といくら呼びかけても、
冷静になられてしまっては、
自信が失われてしまっては、
挫折優先になってしまうだろう。
「おれなんかだめなんだ」と一回思ったら、
崖は飛び越えられない。
だから僕は、
「一日で書き切ってしまえ」ということにしている。
冷静さに追いつかれるまえに、
わーってなっているうちに書いてしまえと。
で、自分のキャパがどれくらいあるのかを、
測定しておこうというのが、
このテストの目的である。
自分が、「何分までの話なら一気書きできるのか」
ということを測っておくのだ。
一気書きにはある程度集中力がいるので、
それをどれくらい維持できるのか、
ってことを測定するのだ。
僕は60分尺までが限界かな。
明日も同じ量はきっと出来ない。
準備して準備して、わーっとやってそれくらいだろうなあ。
ちなみにやってみれば分かるけど、
完結まで書くということは、
「等間隔密度×尺のぶんだけ書く」
以上の、もっと多くのことを必要とする。
頭やケツに間以上の労力が必要で、
それは大きな話ほどより必要になる。
だから、
「一日に必要な労力」は、尺には必ずしも比例しない。
そのことを知るためにも、
これらの経験はしておくべきだろう。
で、自分のキャパを把握しよう。
いきなり二時間を書くことはどれだけ無茶かも想像しよう。
(一日で二時間を書けてしまう天才くんなら、
ぜひ何十本も量産してくれたまえ)
二時間を書くのに、
じゃあ何日かかるのか、見積もろう。
実際にはその倍から3倍かかるよ。
冷静になってしまったり、疲れを取る日が必要になるからね。
で。
自分のキャパが正確に分かったら、
あとはコツコツ場数を踏んで、
少しずつ伸ばしていくとよい。
30秒までしか書けない人は、CMなどの短編向きかもしれないね。
かならず一日以内でやること。
実際には二時間正味くらいになると思う。
8時間確保しても、調子よく書いている時間なんて2時間くらいだし。
僕は6時間も無理かも。途中で寝たくなるかも。
「寝るまで」が一日の定義なことを忘れずに。
寝て起きたらテンションが変わってしまうから。
で、「寝て起きてテンションが変わったとしても、
最初の勢いを維持しながら最後まで何日もかけて貫く」
という、別の段階がこのあとあるが、
それは次のことなので置いといて、
まずは「寝て起きるまでで完結する」の練習だ。
自分は、一日で、どれくらいの長さなら、
はじまりから終わりまで書けるのか?
嘘偽りのないスペックを把握すること。
現状がわからないと、対策も立てられない。
2019年11月19日
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