2019年11月18日

「実写化」に代わる別の言い方を考えよう

コンテンツピックアップ。


漫画などの原作ものを愛し、
それの実写版ならばさらにパワーアップしたものになるべきだ、
などと考えてするのは、
本当の実写化だと思う。

ファンによるコスプレで、クオリティの高いものは、
とくに実写化といって相応しい。
勿論コスプレは写真やショートムービーが限界で、
「映画」「物語」の実写化は、
長い映画史の中でほとんどないといって良いのではないか。

どちらかというと、
「興行上の理由、
つまりこの事務所の俳優や、
このロケ地を使わなければならないが、
目玉がないとやりようがないので、
こちらの都合に合うように、
今流行ってる原作をピックアップし、
適宜アレンジを加える」
が横行している。

そこに原作の深い理解や愛や、
原作の欠点を覆し、よりその尺に最適な、
完璧なものにしようという作品はほとんどない。
(漫画のアニメ化には時々あるらしい。
手前味噌だが、ドラマ風魔もその末席にいると思う。
舞台版風魔は無関知)


このブログの最初の記事は、
実写版ガッチャマンについて僕が立てたプロットだった。
これは本当に実写化を考えて作ったものだが、
誰かが作った実写版は、
カスのようなものだった。

このカスっぷり、
色んな間違いぶりを、
一言で示せないかと思った。
「あれは実写化などという尊い仕事ではなく、
○○○に過ぎない」
の○○○に入る言葉を作るべきだと考えた。

僕は、
コンテンツピックアップに過ぎない、
ということにする。

もっと痛烈で皮肉が効いてるものがあるといいなあ。
posted by おおおかとしひこ at 22:43| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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