漫画が評判が良いので読みたいと思っている。
その前に東宝映画としてのキングダムをとりあえずみてみた。
ううむ、ただの漫画だな。
殺し合いのリアリティがなく、ただのワイヤーアクロバットになっているのは、
るろうに実写版と同じだ。
僕はサーカスが見たいのではない。
殺し合いが見たいね。
シナリオ的には「行きて帰りし」なので、
コンパクトにまとまり分かりやすい。
スケール感よりも分かりやすさを取ったのな。
銀英伝のイゼルローン回廊の大枠を思い出す。
二次元平面を一次元直線にすることで、
分かりやすくなっている。
単純でつまらないともいえるが。
邦画の限界はこのへんなのかね。
オールスターキャストは素晴らしく、
まるで正月映画のように、
大河ドラマ中華版のように楽しめた。
その為の割本、
コンテンツピックアップに過ぎないのが、
とても残念だ。
やるんならワンスアポンアタイムインチャイナぐらい、
めちゃくちゃしてほしかったな。
さて、供給元の、原作読も。
漫画的現実と、実写的現実は違う。
僕は映画に、実写的現実を求めている。
漫画的現実は、漫画で堪能したい。
エンドゲームやミスターガラスが漫画的表現でありながら、
実写的現実を扱っていたのと、
とても対照的だったと思う。
その差は、
「世界は漫画のように出来ている」と思うか、
「世界は(ディテールではなく仕組みが)現実のように出来ている」
と思うかの違いだと思う。
2019年11月19日
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