2019年11月20日

イベントを固定して、プロットラインを変更する

重要なイベントは固定する。
そこに至るまでの過程を変更する。

このようにすると、わりとうまくリライトできる。


重要なイベント、
たとえば試合の勝敗の変更や、
死ぬのを死なないことにする変更(その逆)や、
AがBにすることを、BがAにするようにする変更は、
根本的な改変だと思う。

その重要なイベントで起きたことが変わってしまったら、
バタフライエフェクトだけでなく、
直接影響する色んなことが変わってしまうだろう。

それをリライトで変更してしまうことは、
根本的にストーリーを変えることだと僕は思う。


もちろん、根本的に変えるつもりならここを弄るべきだ。
しかし根本は変えるつもりがないなら、
ここをオペレーションするべきではなく、
ほかのオペレーションで変更していくようにすると、
比較的楽にすすむ。

重要なイベントとイベントの間のプロットラインを弄るとよい。

動機を変更するのも意外といける。
ある一つのエピソードを挟むだけで、
動機を別のことにすることもできる。

重要イベントに来た経緯を変更することも実はいける。
たとえば敵討ちに来たことを、
偶然その場に居合わせたとしても、
意外とストーリーは繋がるものだ。


もちろん、何を重要として、何を重要としないかには、
書く人間の軽重があると思われる。

原作ものを落とし込む時や、
史実を元にした何かを書くときには、
参考になる方法だろう。


ドラマ風魔では、原作のバトルの順番と勝敗は厳守したが
(新しいバトルも入れたけど)、
そこに至るまでの動線は大胆なアレンジをしている。
これが、「守るべきところは守り、攻めるべきところは攻める」
の感覚につながっていると思う。
posted by おおおかとしひこ at 12:19| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。