企画書を書くとき、読むときに気をつけるべきこと。
「面白そうだなとページをめくらせれば勝ち」などとよくいわれるが、
ほんとうか?
ファーストページについてはそうだろう。
めくられない企画書は、存在しないも同然だ。
だが、めくった先の2ページ目が面白くなかったら?
その先の3ページ目が面白くなかったら?
そして最後まで読んで、
「読まなくても良かったわ」だったら?
それは企画書の意味をなしていない。
めくらせれば勝ちではない。
めくらせて、めくらせ続けて、満足させられれば勝ちだ。
ただファーストページをめくらせるのは、
ツカミが上手いだけだ。
オチまで書いてようやく満足だというのに、
ツカミだけ書いて企画書にしないことだ。
ツカミしか書かずにオチまで書かない企画書は、
詐欺か、出来ていない企画書である。
なぜなら。
映画というものは、ガワと中身のマリアージュだからである。
ツカミはガワで、オチは中身である。
ツカミしか書かないのは、
ガワしかない羊頭狗肉なのだ。
それは、ツカミだけが面白い、
オチに来たらガッカリ作品だ。
そんなクソ映画たくさん見てる癖に、
企画書がそうなっていても気づかないのは何故だ?
企画書を「映画そのもの」だと見てなくて、
「映画の触り」だと思っているからだ。
触りだけならいくらでもパンチラできるわ。
パンツを脱いだ中身の満足までが映画だ。
企画書にはそこまで書け。
そして、ツカんで満足させなさい。
ガワと中身のマリアージュを、想像させて、
「これは面白くて儲かるぞ」と思わせなさい。
僕は企画書にラストシーンを書くことを推奨する。
「こう終わる話なのだ」が企画書にあると、
中身の議論をしやすくなる。
2019年11月21日
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