雨を心象表現に使うだけでなく、
さまざまな小道具としても使える。
暖かい季節の雨なら、風邪をひく心配もなく駆け出すこともある。
寒い季節の雨なら、白い息を演出に使える。
暖かい缶コーヒーやお茶を出すのも自然だ。
雨の当たる地面、水たまり、水の跳ね、泥、
雨を避けた小動物、
なども小道具で使える。
部屋の中で雨を感じるのも良い。
せっかくの旅なのに雨にやられるのも良い。
密閉された旅館で嵐になり、殺人事件が起こるのは、
たいへんよくあるパターンだし、
ハワイロケで雨待ちをして、
それで付き合うことになったカップルも僕は知っている。
勿論、御都合主義を悟られてはならない。
ただし突然雨になるのは、
余程でない限り唐突やろと言われることはない。
ただ、ストーリーを運びやすくするために雨を降らせているのは、
バレるだろう。
ということは、ストーリーを運ぶための雨は、
比較的冒頭がいいということになる。
あるいは、
雨に降られたので、誰かが欠席することで…
という人数調整をすることも出来る。
うまく進めるはずの助っ人を遅らせて、
自分たちだけでやらなくてはならない、
などのような状況を強制的に作れるだろう。
東京ならば、人身事故で一時間のラグを作ることは、
そんなに不自然じゃないだろう。
ゲリラ豪雨で冠水、というのも、よくある現実になってきたかも知れない。
(しかし武蔵小杉のうんこ冠水を見る限り、
「天気の子」の冠水ファンタジーは酷いなあ。
そういうのを全部押し流したあとの純水、
という手もあるだろうが、
コケは生えるだろうし落ち葉は集まるだろうし、
沈殿物も、雨の降っている池のようにはなるはずだ。
コントロールされた運河でない限り、
結構な悲惨になるだろうなあ)
架空の物語は、
ほとんどの場面は晴れを原則とする。
僕らの日常よりも晴れが多い。
(CMでは青空がマストだったが、
最近天候予備日(晴れ待ちの日)の予算が取れず、
曇り空のままオンエアしてるものが増えた。
たいへんみっともない)
その中で雨を使うのは、一種の切り札になる。
大事な場面であればあるほど、効果的になるだろう。
伝統的な雨の使い方、新しい雨の使い方、
工夫次第だと思われる。
2019年11月24日
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