2019年11月24日

雨の場面を上手に使おう2

雨を心象表現に使うだけでなく、
さまざまな小道具としても使える。


暖かい季節の雨なら、風邪をひく心配もなく駆け出すこともある。
寒い季節の雨なら、白い息を演出に使える。
暖かい缶コーヒーやお茶を出すのも自然だ。

雨の当たる地面、水たまり、水の跳ね、泥、
雨を避けた小動物、
なども小道具で使える。

部屋の中で雨を感じるのも良い。
せっかくの旅なのに雨にやられるのも良い。

密閉された旅館で嵐になり、殺人事件が起こるのは、
たいへんよくあるパターンだし、
ハワイロケで雨待ちをして、
それで付き合うことになったカップルも僕は知っている。

勿論、御都合主義を悟られてはならない。
ただし突然雨になるのは、
余程でない限り唐突やろと言われることはない。
ただ、ストーリーを運びやすくするために雨を降らせているのは、
バレるだろう。

ということは、ストーリーを運ぶための雨は、
比較的冒頭がいいということになる。

あるいは、
雨に降られたので、誰かが欠席することで…
という人数調整をすることも出来る。
うまく進めるはずの助っ人を遅らせて、
自分たちだけでやらなくてはならない、
などのような状況を強制的に作れるだろう。

東京ならば、人身事故で一時間のラグを作ることは、
そんなに不自然じゃないだろう。
ゲリラ豪雨で冠水、というのも、よくある現実になってきたかも知れない。

(しかし武蔵小杉のうんこ冠水を見る限り、
「天気の子」の冠水ファンタジーは酷いなあ。
そういうのを全部押し流したあとの純水、
という手もあるだろうが、
コケは生えるだろうし落ち葉は集まるだろうし、
沈殿物も、雨の降っている池のようにはなるはずだ。
コントロールされた運河でない限り、
結構な悲惨になるだろうなあ)


架空の物語は、
ほとんどの場面は晴れを原則とする。
僕らの日常よりも晴れが多い。
(CMでは青空がマストだったが、
最近天候予備日(晴れ待ちの日)の予算が取れず、
曇り空のままオンエアしてるものが増えた。
たいへんみっともない)

その中で雨を使うのは、一種の切り札になる。
大事な場面であればあるほど、効果的になるだろう。
伝統的な雨の使い方、新しい雨の使い方、
工夫次第だと思われる。
posted by おおおかとしひこ at 11:22| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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