2019年11月30日

くそみてえな映画批評を見たので

晒しておく。
「ターミネーター最新作」が世界中でコケた理由
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17458678/

つまりこの批評の趣旨は、
「大ヒット映画のシリーズは、ホットなうちならヒットの可能性があり、
冷めたあとには(ほぼ)ヒットしない」でしかない。

なぜそれが面白いのか、
なぜそれが面白くないのか論じていないのが、くそだ。


このような、
内容に一切立ち入らない批評は、批評と言えない。

誰でも、何にでも大体言えることだろうからだ。

本文中に、
「時間があいてからヒットした例外」として、
スターウォーズが挙げられているが、
その原因を分析してない段階で、
博打の話をしているようだ。


重要なことは、
これ、アホなプロデューサーが言っているレベルと、
ほぼ変わらないんだよね。

内容がこう良くないからヒットしなかった、
内容がこう良くないのにヒットした、
内容がこう良かったのにヒットしなかった、
内容がこう良かったからヒットした、
この4つを分析しない限り、
何を作ったって、「期間が空いてなければOK」
って言っていることと同義だ。

そんな人間に映画を語る資格も、作る資格もない。

評論家というものは、
専門家でない人間にも言葉を与えるべきで、
その分析の主旨を理解させるべきだ。

このライターは、ターミネーターを見てなくて評論しているのではないかと思う。
更に厄介なのは、
ターミネーターを見てない人が、
似たような論法で評論を始めることだ。

映画そのものの出来を議論しない、
空いてるか空いてないかだけの議論を。

もっとも、
過去のヒット作を変に掘り起こす愚策を抑制する意味では有難いが、
過去のヒット作を上手に継ぐ作品のチャンスを消す愚策でもある。

評論家たるもの、
面白かったからヒットした、
詰まらなかったからコケた、
そのように正直にまともに批評すべきだ。

僕はターミネーター新作は、
3に劣る出来だと思う。
これに関しては過去記事に詳しいので繰り返さない。

キャメロンが加わったかどうかと、
作品の出来は関係がない。
ブランド(ガワ)ではなく、中身を語れば良いのに。
posted by おおおかとしひこ at 22:57| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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