2019年12月11日

映画で食っていくということ

赤西仁が米国で年収3億円超え生活 エキストラで人並み報酬のハリウッド
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17509560/

伝えている事実は非常に表面的だが、
知らしめる効果はある。

しかしこの記事は片手落ちで、
・スタッフも下っ端まで同じ構造
・日本は食っていけないキャストもスタッフもいっぱいいる
(だから枕営業なんていわれるのだ)
・ハリウッドは組合のある共産主義システム
ということを書いていない。


組合は共産主義である。
共産主義システムはほんらい人に優しい。
ソ連や北朝鮮が共産主義を独裁主義に変容してしまっただけだ。

組合があるお陰で、
最低賃金も保障されるし、
労働環境も守られている。

逆にいうと、
組合がないフリーランスベースの日本では、
「なるべく安くせよ」「なるべく寝るな」
「上がりで勝負する(から危険や無茶をやれ、保障は無しだ)」
「ほかに安くするやつはいくらでもいるんだ」
が横行しているわけだ。

自由主義資本主義といえばそれまでだが、
価格破壊は結局下に下をつくって、
底なしの沈没を生んだではないか。


資本主義は間違っていたと人が気づく時、
共産主義革命が起こるとマルクスは説いた。

日本の映像業界で組合があるのは、
監督協会と撮影照明協会くらい?


ハリウッドはちゃんと賃金をはらうよ。
それが制作費○○○億円の中身だぞ?
CGに金がかかるったって、人日の計算だぞ?

エキストラで飯を食える、
ドライバーで飯を食える、
助監督で飯を食える、
そういう世界にするには、
共産主義革命(組合の成立)と、
その人件費を確保する、莫大な財布(制作費)が必要なんだ。

人は安きに流れるから、
一旦下落した価格は上がらない。
こまったもんだ。
posted by おおおかとしひこ at 18:17| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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