基本は先に出したほうが良いと思う。
初出で設定を埋められないことがある。
他のことをすることでいっぱいだとか、
そこでやるともたつくとか。
そういうときは、伏線を張っておくとよい。
初登場時に何か謎なり気になる何かなりを振っておいて、
「あのときのあれはこれだったのだ」
という話から、設定部分へ移行すると楽だ。
突然説明や設定を始めると、すごく不自然だ。
それを不自然にしないために、
伏線を使うとよい。
すくなくともそれが印象に残っていれば、
自然とその流れになっていくだろう。
こういうテクニカル的なことをしなければいけないので、
設定は最初に仕込むといいわけだ。
初登場になるべく設定をしたければ、
その人を単独主人公にしたようなセットアップからはじめれば、
本編に接続出来るだろう。
(ときどき設定をちゃんとしすぎて、
主人公を喰ってしまうことや、
スピンオフになってしまうことはよくあることだが)
主人公かどうかは、
結局、もっとも苦悩が深いかとか、
最終的な活躍にどれだけメインになるかとか、
もっとも感情移入が深いかで決まると思う。
最初に感情移入してしまったものが、
再設定で別のキャラクターに行ってしまうようであれば、
再び主人公に感情移入させるため、
新しい設定を持ち込んであとづけしていくこともよくあるわけだ。
設定と進行をなるべく分けるべきじゃないし、
設定しながら物語が進んでいく、両輪になるのがベストだ。
何に焦点を当てていくべきかでいうと、
「興味の誘導」こそが大事で、
それに興味がない時点で失敗しているとも言える。
とくに新キャラを出すタイミングで悩むことになると思う。
一節設けるかどうか、悩みどころだ。
ということは、
新キャラが出るタイミングの少し前に、
そのキャラクターへの興味を誘導しておき、
焦点をそちらに振っておくと、
その話がしやすい。
その場になって困るのではなく、
逆算で書くということは、そういうことである。
場当たりで書いているとできないことなので、
出来るようになると、巾が広がるだろう。
後出しが有効な場合はそんなにないと思う。
より深く描く二段階を経られるなら、
先出しをしてからさらに重ねて設定したほうが、
より重層的になるだろう。
2019年12月12日
この記事へのコメント
コメントを書く