2019年12月14日

【風魔】いつでもクライマックス、聖剣戦争

今回の見開きはこれが好き。
C1C75DEA-72F0-45DA-90E3-A32CFB649585.jpeg


車田正美は、ある意味ハッタリの漫画家でもあると思う。

とにかく凄えなにかでバンバン驚かせ、
僕らが驚いてる隙に次を考えるという手を、
よく使うように思う。

今回も、
吊り橋に木を投げ入れたり、
空中に小次郎がピタリと止まったり、
ピアノ線の上のバトルかと思いきや銀河?の幻覚で平衡感覚を失わせたり、
竜王院狂須をカオスと間違えて「ゆくぞカオス!」
といってみたり、
雷光剣の回収にカオス皇帝自ら?がやってきたり。

あるいは、
「最後のコスモは竜魔お前だ!」と言ってみたり。

とにかく、
「なにい?!」の連発が聖剣戦争編だと言っても過言ではない。
聖地か!と言ってみたり、
体が動かん!になったり、
相打ちになったりと、
「予想とそれを覆すおどろきっぱなし」こそが、
車田正美の真骨頂なのかもしれない。

それを欄外のアオリがうまく方向付けを行なっていて、
このアオリがないJC版は、
片手落ちではないかとすら思う。


さて。
これはドラマになるのかな?

夜叉編の出来が良かった部分を、
聖剣編では活かせない。
とすると新たな枠組みを考えて、
そこにこの大筋を放り込み直す必要がある。

夜叉編では、「部活対決の裏で死合」という枠組みと、
「壬生黄金剣出奔」を柱(大枠)にしたけれど、
今回はさらに難しそうだ。


出た!
こうだ!
なにい?!
いや、こうだぞ!
どうなっている!
な、なにい?こうなのかー!

だけをやっているわけにもいくまいなあ。
当時のキン肉マンでは、
那智黒やミートくんやジェロニモが、
のちの男塾では冨樫と虎丸がこの役をやっていたが、
聖剣戦争編では武蔵や伊達がその役か…

(あと何回見ても「邪火麗が白いモヤに包まれた!」
のいい加減さに笑う)


週刊漫画19Pのペースと、
一気読みの感覚はまるで違うものだなあ。


さて三巻を待とう。
カオス皇帝のガッカリ感からの、
反乱編のグダグダを見届けよう。
僕はここで風魔から心が離れた。
霧風も小龍も死ぬ必要はなかったと思う。
「ほかに思いつかなかったからだろ」とプロとして手厳しくありたい。

で、じゃあ、どうすれば良かったのかを、
プロとして考えたい。



JC版基準だと反乱編でアオリと齟齬が生まれないかしら。

あと「終章」もあるのか。
それで答えが出るのか、それとも暗殺帖に繋げるのか。
posted by おおおかとしひこ at 15:34| Comment(0) | 実写版「風魔の小次郎」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。