>企画応募時に作品のジャンル指定をする項目があったのですが、ジャンルを指定するときに気を付けるべき点はどんなことでしょうか? 具体的には、「コメディ」風に思われるかもしれない話の引っ張り方だが、当事者は真面目にぶつかり合った「ドラマ」を作ったつもりです。が、「コメディ」にも終始コメディではなく終盤にほろっとさせたら「ドラマ」という印象になるような…と考えていくうちに、「コメディ」映画と言われるべきもの、言わない方がいいものの差に悩むようになってきました。 企画応募の際には何目線でジャンル指定をすべきなのでしょうか?
「まだ見てない人に対して、
大まかに分けるとしたらコレ」でいいと思います。
コメディがツカミで、ドラマが本質ならば、
コメディでもいいと思います。
コメディ風ヒューマンドラマでも良いです。
そもそもジャンル分けなんて、
世界にある物語を数個に分けるという、
とても大雑把なものなので、
SFでもホラーでもエロでもアクションでもない、
くらいが分かれば良しです。
ここからは想像ですが、
応募作をジャンル分けしてたとえば6つの箱に振り分けるとします。
ミステリーではこれが良かった、
コメディではこれが良かった、
などのように採点されると思います。
それは、その出版社なり配給会社なりで、
コメディの大作が今後控えていれば、
コメディ被りを避けたりする、などの、
賞の文脈の外での文脈があるからです。
今SFが足りないから、
出来はイマイチだが審査員特別賞にあげよう、
なんてこともあるかも知れません。
また、読む人(採点者)をジャンル分けする時にも使います。
ホラー系に詳しくない人にホラー系を読ませても、
うまく批評できないこともあるでしょう。
「ホラーのアレとアレをパクってるからほんとは失格」
の作品は、
ホラーに詳しくない採点者では高得点をあげたりします。
だからきちんとした採点では、
ホラーに詳しくない人が高得点をあげていても、
詳しい人が見たらどう思うかをチェックしたりします。
特に、
ミステリー、コメディ、ラブストーリー、
ホラー、SF、時代劇、
あたりが専門家がいるジャンルですかね。
その企画明記にどのような意図があるかは聞いてみないとわかりませんが、
一般的にはこのようなことがあるだけです。
あるいは無能な採点もあって、
「この後売り出す売りことばを探そう」
という浅ましいやつらもいます。
結論でいうと、
本質的なことを踏まえてジャンル付けすればOKです。
作者が「それは心外だ」というジャンルに振り分けられなければ、
正解くらいに考えておくべきです。
ツタヤのコメディのコーナーにあるべきか、
ドラマのコーナーにあるべきか。
ポスタービジュアルは面白い顔と面白いポーズであるべきか、
それよりはシリアスなのがいいのか、重たい感じか、切ない感じなのか。
そのような温度感を、ジャンルで指定すれば良いでしょう。
たとえば「いけちゃんとぼく」は、
コメディでも子供ものでもない、
ヒューマンドラマですが、
本質はラブストーリーです。
しかしヒューマンドラマにジャンル分けしておくべき作品と考えます。
(未だに角川のポスタービジュアルもDVDジャケットも、
心外ですね)
正解くらいに考えておくべきです。
助言を頂けて助かりました。ありがとうございます。なんとなくではありますが、作品が手を離れる?受け取られる覚悟ができた気がしました。ポスタービジュアル、温度感というワードでどうすべきかがストンと落ちてきました。