ってどうやればいいんだろうとつらつらと考えてみる。
無刻印キーボードの普及かな?
初めて無刻印キーボードを見たのは、
3年前、hhkbだったと思う。
衝撃を受けた。
キーボードというのは文字が書いてあるものだと勝手に思い込んでいた。
ブラインドタッチをするなら必要ないのか、
そりゃそうだわ、
と先入観をひっくり返されたと思う。
まあピアノも無刻印だしなあ、
ピアノも楽譜しか見てないしなあ、
などと納得した記憶がある。
カタナ式を作った初期の頃は、
パンタグラフのキーを物理的に入れ替えていた。
そのうちブラインドタッチできるようになったので、
それは必要なくなった。
hhkbを買った時は記号が打てないと日和って印字ありにしたけど、
NiZ以来無刻印だ。
無刻印キーボードを打っているとびっくりされる。
どうやって打つの?って。
見ながら打ってる人の意見だよねこれ。
自作キーボードの会合などで、
印字を見た人が「エンターキーがないようですが…」
なんて質問してるのもよく見る。
「キーマップを入れ替えているので、
実はここにあります。印字は飾りです」
と説明が入ると驚く人が多い。
ファンクション段がないと、ファンクションキーが打てないと思い込む。
数字段がないと、数字が打てないと思い込む。
「レイヤーキーで切り替えるんです」と説明しても、
「めんどくさくないですか?」と質問が飛び、
「いやいやホームポジションから手を動かさない方が楽でしょ」
と説明して、
「はええええ」と感心されるまでがセットプレイのようである。
つまりそのように思う人は、
ブラインドタッチをマスターしていない。
印字のボタンを押すものだと思っていたり、
ホームポジションから手を動かさないことが基本だと知らなかったり、
ホームポジションからの距離感でキーを覚えるのだ、
ということを知らない。
(だからロウスタッガードの数字段はなかなかマスター出来ないということも)
たぶん、
上段と中段のズレが1/4Uで、
中段と下段のズレが1/2Uで、
違うということも知らないだろう。
そして多分、
「よく使うキーが、
ホーム段にあるべきで、
内側にあるべき」
ということも理解できないと思う。
なにせ、ブラインドタッチ習得率は30%だ。
7割の人はこれを理解しない。
ということで、
無刻印キーボードが、これらをすっ飛ばして、
インパクトを与え、
指の動きしかあとは見るものがないから、
「ホーから近いところによく使うキーを置くべき」
という主張を理解しやすいのではないかと、
想像してみた。
カフェで無刻印を使っていたら、
外人に「どうやって打つの?」と質問されたこともある。
「見ないで打てる」と答えたらびっくりされた。
「日本人は変態だ」と冗談交じりに言われて、
周りにはブラインドタッチ出来る人はいないということまで教えてもらった。
英語26文字ですらそうなのだ。
カナ配列なんて夢の夢かもしれない。
(やってみれば出来るんだけど。
合理的な配列ほど楽だし)
動画で配列図を重ねるには、
無刻印キーボードの方が余計な情報がなくていいな、
くらいに考えてたけど、
「無刻印でブラインドタッチ」だけで、
ほとんどの人にとっては物凄いインパクトだということが、
身近な人と話していると改めて発見する。
ただ刻印ありのキーキャップの方が、カッコイイんだよね。
だから自作キーボードには無刻印が少なくて、
今日も「エンターキーがないんですが」
という人を増やしてしまっているように思う。
配列は、ブラインドタッチ前提だ。
3割の人のその先のことだと思う。
みんな、無刻印打鍵動画を、ばんばんあげようぜ。
絵面で判別できないから、
手の動きの方を見てしまうはずだ。
「手の動きが少ないぞ」と気付いてくれれば、
こちらの言い分が理解されやすいと思った。
バリバリに力を入れてqwertyを打ってるタイパーの動画なんて、
百害あって一利なしだ。
あれは理想の打鍵でもなんでもない。
むしろ反面教師である。
配列の凄さは、無駄な動きがない、達人的な動きのはずだ。
2019年12月25日
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