土曜は大抵市民プールに行くことにしている。
そこで見た張り紙がひどかったので、改良の教材にしよう。
本日はメンテナンス工事(濾過器工事)のため、
以下の時間はご利用できません。
告 10時〜18時
(18時以降はどなたでもご利用になれます)
どこがひどいか議論して、わかりやすくしたまえ。
シンキングタイム。
ぼくの添削例。
本日は18時〜22時のみご利用できます。
(10時〜18時は濾過器メンテナンス工事をします)
問題点はなにか。
主客の逆転だと思う。
ぼくの添削例では、
「客が把握すべき結論」を先に示している。
ところが元の原稿は、
運営側の都合しか書いてない。
客はどうすればいいかについての誘導はなく、
自分たちの都合のいいわけばかりである。
濾過器メンテナンスをするなとは、
誰も言わないだろう。
メンテナンスをする時期だとしたら、
私たち利用者は何をどうすればいいかが知りたいだけだ。
18時以降、終了の22時までOKで、あとはダメ、
さえ分かれば、
別に濾過器メンテナンスだろうが電灯の入れ替えだろうが、
関係ないわけだ。
つまり、
元の原稿は運営が主語で、
添削後は客が主語だ。
どちらがわかりやすいだろうか。
表現は相手の立場に立ってしなさい、
などと教科書ではよくいうが、
本当にどの場面でもしてるか?
下手くそは自分を主語に書いてしまう、
という主な例が今回のものだ。
客から見たら理由はあとでいい。
先に結論を教えて欲しいわけだ。
しかも前の原稿では、
時刻を見て補集合を頭の中で組み立てる間、
思考が止まってしまう。
あと「今何時だっけ」と確認しないと、
わけがわからなくなる。
あなたが説明が下手なのは、
こういうことかもしれないぞ。
わかりやすさとは、こういうことだ。
(ちなみに、
霞ヶ関パワポをうまく整理した例があったので、
参考にされたい。
https://ikatde.com/re-design-kasumigaseki-powerpoint/
キモは、「回転するものだからドーナツ型を使う」
部分である)
2020年01月12日
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