ガワ: Gateron Ink Yellow
ボトムハウジングのステム接触部(円柱の左右)に、
マスキングテープ三重を貼り、静音化
バネ: MX60gバネ(元入っていたもの)を半分に切り、
内径にchoc15gバネを仕込んだダブルスプリング
(【c15+MX60/2】の形式で書く)
ルブ: バネルブと、スイッチのステム接触部を。
Kryton GPL 105でバネルブ
Kryton GPL 205 GDでスイッチルブ(どちらもスタンダードな油)
ルブは、世界が変わる。
今まで触っていたのと全然違うスイッチになる。
なぜこの革命をもっとみんな伝えないのだ。
遊舎工房のスイッチテスターで、
延々触って想像していたあの時間、
何の意味もなかった。
みんなさっさとルブれ。
メカニカルスイッチだろ?
メカは油を刺して初めてスムーズになるだろ?
きしきし、しゃりしゃり、といった感触が、
コクコクという感じになる。
木綿豆腐が絹漉し豆腐になったくらい違う。
事務椅子がアーロンになったくらい違う。
どっちも豆腐や椅子だろって言ってる奴は、
キーボード触る時間が少ない奴だ。
Gateron Ink Yellowを選んだ理由。
アクチュエーションポイントが浅いこと。
リニアなこと(タクタイルやクリックがないこと)。
ステムがPOM素材なので滑りがいいこと。
底の内側にマステを貼る理由。
底打ちの音の緩和。劇的に変わる。
ダブルスプリングの理由。
「最初は15gで落ちる軽いスイッチで、
オン点を過ぎたら急に反力の強い黒軸っぽくなり、
返りを速くするため」。
二段階バネを、太細のバネでつくりだした。
バネルブをしないとバネ鳴りがする。
うまくケースを閉めないとバネ同士が斜めになり、
それがバネ鳴りの原因にもなるので、作業は慎重にまっすぐ閉めるべし。
ルブの理由。
返りの時の鳴りが大きいため。
これをやると返りの安定感がすごく出る。
底打ちはマステで吸収、
返りの感触はルブで吸収。
(テープMODは面倒なので今回ルブを試した。
効果自体はテープの方が高いが、
バネルブ後だとテープの粘着がヌルヌルで滑り、
今回の作業手順では不可能になってしまった。
ルブ前にテープMOD、その後ルブならいけるかも)
また、
ステムとハウジングの側面接触部もルブったので、
全体に打鍵感がスムーズになった。
すっと落ちて(15gとルブ)、
即反応して(アクチュエーション短め)、
その近辺でバネが強くなり(ダブルスプリング)、
その際にバネ鳴りやギシギシ感を感じず(バネルブ)、
底打ちしても鳴らず(マステ静音化)、
全体に打鍵感がコクコクして(ルブ)、
急激に戻っても音が鳴らない(ルブ)。
ああ!
ようやく理想のスイッチを手に入れられた!
この軽さよ!
底打ちしなくてよい反力よ!
天キーで触ったみたいなスムーズさよ!
軽い押下圧に変えることが僕の大目標だったが、
ただ単に15gバネにすると、底打ちが痛く、
戻りが遅いのがずっと悩みのタネだった。
それがクリアになった!
文房具の理想は、
「さらさらと書くこと」に異論はないだろう。
そのさらさら感の理想が、人によって感覚が違うわけ。
ようやく、自分にとって最高のさらさらを手に入れられた。
あとは配列と、キーキャップの改良かな。
ボディを重くすると剛性感は強まるが、
持ち運びに不利になるので、このままチーク材でいきます。
ありがとう自作キーボード。
これでやっと僕は、キーボードが好きになれそうだ。
2020年01月16日
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