薙刀式には、特別に三連接に気を配っているところがある。
新下駄のkouyさんは二連接だけ見とけば十分、
という判断を下している。
三連接まで考えると設計が複雑になるという現実的判断と、
実際問題二連接の指運びを気にすれば、
三連接は自動的に良くなるだろうという希望的観測?も、
含まれていると思う。
新下駄を使い込んでいないので、
この判断がどこまで妥当かは僕には判断がつかない。
しかし高速で快適な打鍵をしている人は多くて、
それは妥当だったのかもしれない。
実際配列を作るのに、
綿密なNgram統計を作るところからはじめる徹底ぶりだし。
(いつもお世話になっています)
ところで、
薙刀式には、特別に必ず気にする三連接がある。
「統計的に出るもの」というよりも、
「ここを一息に打てないと気持ち悪い」
という連接だ。
られる、られた、される、された、させる、させた、
なれる、なれた、あると、ないと、すると、
がある、がない、である、でない、ですが、ますが、
ようと、として、わたし、あなた、
わかる、わから、おもう、おもえ、おもわ、ところ、
するに、すると、やって、になる、したい、
きみの、きみが、きみと、きみに、きみは、
かれの、かれが、かれと、かれに、かれは、
それの、それが、それと、それに、それは、
これの、これが、これと、これに、これは、
これで、それで、これだ、それだ、
けれど、だけど、しかし、だから、
けどね、だよね、かもね、よねえ、
などなどなど。
僕が「つなぎの言葉」という意味で使うこうした言葉たちは、
するっと打てないと気持ちが悪い。
大抵は語尾部分、複合語、接続語、助動詞の活用部、
などに分類されるか。
大体はメジャーな音の三連打になるから、
そこまで気にすることではないけれど、
改良しようとして何かのカナを動かした時、
これらの繋がりに不具合が出て、
大抵は却下になっている。
こういう三連接に名称があるわけではないので、
誰も語っていない部分なのか、
それとも二連接が良好なら良しとしているのかは、
配列の作者からはあまり聞こえてこないよね。
四連接はどうだろう。
2+2とか3+1に分けられることが多いと思う。
しかし特別な何かはあるかもだ。
打鍵速度が上がってくれば、気になるかもだ。
今のところパッとは出てこない。
僕は現在打鍵速度が上がってきたのか、
3キーロールオーバーが気になり始めている。
以前の私家版では、
「かもしれない」の「しれな」の3キーロールオーバーが、
外来音3キー同時押し「しぇ」に化けるため却下した版がある。
新JISは2キーロールオーバーキーボード前提で、
左右交互打鍵多目という設計をしたそうだ。
現代はNキーロールオーバー前提で、
配列は設計されるべきかもしれない。
qwertyやJISカナがトップオブザトップを取れるのは、
Nキーロールオーバー可能配列だからではないだろうか。
(長い練度が必要だけど)
qwertyのタイパーは、
「同時押しだけど指の長さの違いで時間差が生まれる」
などと言っている。秒10打以上の世界はそうなるのか。
薙刀式は秒10打(秒10カナ)も想定していないと思う。
思考はそこまで速くないんじゃないかと思うからだ。
ローマ字でこれを出すには秒17打で、それは無理というものだろう。
(RTCでは稀にここまで行くけど、平均ではない)
シフトを含む配列は、
原理上Nキーロールオーバーには勝てないが、
だからといって無限にNキーロールオーバーするわけでもない。
我々の思考速度の限界までしかいかないと考える。
コピー打鍵では思考しないことがコツなので、
思考速度よりも速く打てる可能性がある。
しかし薙刀式は創作文用なのでそこを目指さない。
精々N<=10(両手全部)、
普通はN<=5くらいで良いのでは?
とりあえず、三連接で大事にできるところはそうしたい。
2020年01月16日
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