2020年01月16日

【薙刀式】三連接の運指

薙刀式には、特別に三連接に気を配っているところがある。


新下駄のkouyさんは二連接だけ見とけば十分、
という判断を下している。
三連接まで考えると設計が複雑になるという現実的判断と、
実際問題二連接の指運びを気にすれば、
三連接は自動的に良くなるだろうという希望的観測?も、
含まれていると思う。

新下駄を使い込んでいないので、
この判断がどこまで妥当かは僕には判断がつかない。
しかし高速で快適な打鍵をしている人は多くて、
それは妥当だったのかもしれない。
実際配列を作るのに、
綿密なNgram統計を作るところからはじめる徹底ぶりだし。
(いつもお世話になっています)

ところで、
薙刀式には、特別に必ず気にする三連接がある。
「統計的に出るもの」というよりも、
「ここを一息に打てないと気持ち悪い」
という連接だ。

られる、られた、される、された、させる、させた、
なれる、なれた、あると、ないと、すると、
がある、がない、である、でない、ですが、ますが、
ようと、として、わたし、あなた、
わかる、わから、おもう、おもえ、おもわ、ところ、
するに、すると、やって、になる、したい、
きみの、きみが、きみと、きみに、きみは、
かれの、かれが、かれと、かれに、かれは、
それの、それが、それと、それに、それは、
これの、これが、これと、これに、これは、
これで、それで、これだ、それだ、
けれど、だけど、しかし、だから、
けどね、だよね、かもね、よねえ、
などなどなど。

僕が「つなぎの言葉」という意味で使うこうした言葉たちは、
するっと打てないと気持ちが悪い。
大抵は語尾部分、複合語、接続語、助動詞の活用部、
などに分類されるか。

大体はメジャーな音の三連打になるから、
そこまで気にすることではないけれど、
改良しようとして何かのカナを動かした時、
これらの繋がりに不具合が出て、
大抵は却下になっている。

こういう三連接に名称があるわけではないので、
誰も語っていない部分なのか、
それとも二連接が良好なら良しとしているのかは、
配列の作者からはあまり聞こえてこないよね。


四連接はどうだろう。
2+2とか3+1に分けられることが多いと思う。
しかし特別な何かはあるかもだ。
打鍵速度が上がってくれば、気になるかもだ。
今のところパッとは出てこない。

僕は現在打鍵速度が上がってきたのか、
3キーロールオーバーが気になり始めている。
以前の私家版では、
「かもしれない」の「しれな」の3キーロールオーバーが、
外来音3キー同時押し「しぇ」に化けるため却下した版がある。


新JISは2キーロールオーバーキーボード前提で、
左右交互打鍵多目という設計をしたそうだ。
現代はNキーロールオーバー前提で、
配列は設計されるべきかもしれない。

qwertyやJISカナがトップオブザトップを取れるのは、
Nキーロールオーバー可能配列だからではないだろうか。
(長い練度が必要だけど)
qwertyのタイパーは、
「同時押しだけど指の長さの違いで時間差が生まれる」
などと言っている。秒10打以上の世界はそうなるのか。

薙刀式は秒10打(秒10カナ)も想定していないと思う。
思考はそこまで速くないんじゃないかと思うからだ。
ローマ字でこれを出すには秒17打で、それは無理というものだろう。
(RTCでは稀にここまで行くけど、平均ではない)


シフトを含む配列は、
原理上Nキーロールオーバーには勝てないが、
だからといって無限にNキーロールオーバーするわけでもない。
我々の思考速度の限界までしかいかないと考える。

コピー打鍵では思考しないことがコツなので、
思考速度よりも速く打てる可能性がある。
しかし薙刀式は創作文用なのでそこを目指さない。
精々N<=10(両手全部)、
普通はN<=5くらいで良いのでは?


とりあえず、三連接で大事にできるところはそうしたい。
posted by おおおかとしひこ at 16:07| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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