もし別置にするとしても、先に上げた表からは、
が、で、ど、じ
あたりまでが別置の候補で、他は同置で良いのではないか。
完全に同置である必要もないかも知れない。
単純に、扱うカナが増えるだけだ。
同置/別置の議論のもうひとつの柱は、
「扱うカナをいくつにするべきか?」
という問題かもしれない。
カナを増やすと、
配列面が広くなる。
単打面が広くなるか、
シフト面が増える。
僕は、狭くてシフト面も減らしたほうがいいと思う。
脳のリソースを思考に割きたい。
手書きなら指一本で書けるのに、
キーボードは指10本使わないといけない。
その時点で負担だと僕は考えている。
(正確に言えば、手書きだって親指と中指でペンを支え、
薬指と小指で土台をつくり、左手で紙を抑えるから、
指10本使っているが、意識の上では使用コストは極小だろう)
ほんならキーボード使うなや、
というツッコミもありだ。
しかしキーボードを使わずに1500字/10分の文字を生成する方法がないから、
僕はキーボードを嫌々使っている。
(なおこの記事は移動中や布団の中で、
フリックで書いている)
極論すると、僕には薙刀式の28カナ範囲ですら広い。
ほんとうは一段くらいに減らしたいし、
左手も使いたくないし、右の小指も使いたくない。
でも原理上減らせないから、
キーボードならここまでか、などと妥協している。
つまり範囲の問題は、
個人の妥協範囲の問題になるかも知れない。
4段配列が苦でない人、
QTYPが苦ではない人、
小指外が苦ではない人、
シフト面がN面あっても苦ではない人、
薬指小指が10%くらいでも苦ではない人、
色々いると思う。
だから、別置の範囲の広さを使える人は使えばいいと思う。
「シフト面よりも単打の方が良い」
という論はありながら、
僕にとって新下駄の単打Qの「ー」は、
ほぼ押せないキーだ。
訓練が足りないと言われればそれまでだが、
その訓練をするくらいならキーボードは捨てて、
フリックを使うかも知れない。
新JISの小指外の「な」ですら、
僕には小指に痛みが走った。
飛鳥の右小指外も広かったし、左薬指の頻度の高さで僕は中止した。
単打面を増やして、打てるかどうかは使用者の資質もあると思う。
勿論合う人はやればよいが、
合わない人もいる。
どれくらいの人がどれくらいの指の能力なのかは、
広範囲の調査がないので分からない。
そもそもキー配列に手を出す人は、指エリートが多いのかもだ。
僕は指が不器用だからこそキー配列を変えようと思った、
少数派の可能性はある。
連接や頻度の問題から、
が、で、ど、じ
は、別置がいいかもしれない。
ただしカナは4増える。
僕は28範囲にしたいので、4増えるのは多いと思う。
4行けるやろ、は一部別置派になれば良いし、
濁音20全部行けるやろ、は完全別置派になれば良いと思う。
ただし7110連接のうち、44の例外を除いては、
清音連接と濁音連接は相似の分布を持っていることは確かで、
逆に7066連接の清濁は似た運指にするべきだと考える。
で、人間の指というのは似たものは間違えるから、
似てるくらいなら完全同一か、全く変えるべきで、
論理的には、
一部別置、
または、完全別置が帰結だろう。
前者がいろは坂、
後者が新下駄、飛鳥だ。
とりあえず僕の手には負えない配列ばかりになってしまった。
一本指で使えて打鍵数が少ない配列ないかな。
フリックか…でも濁音2打が面倒なんだよね…(ループ)
清濁同置といっても、そのコストの問題がある。
濁点後置の2打はコストが高すぎる。
せめて同時打鍵だろう。
薬指逆手、親指逆手、人差し指逆手、などの配列がある。
(それぞれ、下駄配列、親指シフト、薙刀式)
これまた個人の資質の問題で、
どのシフトまで妥協できるか、ということになる。
僕は親指はコストが高く、薬指は許せて、人差し指ならOK、
という指のプロファイルであった。
同手シフトの方が逆手シフトより楽という意見もある。
親指キーを4つにして、全て同手シフトという配列があってもいいと考えたが、
自作キーボードの物理配列を使わないと実現できないかもだ。
自分の手の限界が、
配列を触る前に分かるといいのに、と僕は思う。
「ある配列をマスターする」という行為が、
実は自分の指の限界を知る行為かもしれない。
あるいは少しだけ背伸びして、限界を広げる行為かもだ。
だから、ある配列をマスターしたとき、
次の配列をマスターすることが早くなるのかもしれない。
さて、清濁論争に終止符は打たれたか?
「連接が異なるから清濁別置」はまちがい。
44/7110の連接だけが例外。
一部濁音別置、完全別置が論理的妥当だが、
範囲の問題とぶつかっていることがわかる。
ちなみに薙刀式の解。
件の濁音4カナ、が、で、ど、じは、
清濁同置の薙刀式では、()を同時押し表記とすると、
(FJ)、(EJ)、(DJ)、(RJ)と、
極めて一等地の同時押しになっている。
(しかも一方を押しながら他方を押せばいいという双方向シフトで、
時間的同時性を気にしない)
これも出口のひとつだろう。
しかも薙刀式は、半濁音も小書きも、拗音も外来音も同置やで。
ようでけとるわー(自画自賛
次に気になるのは、
各配列での、44例外連接の扱いだ。
でも調べるのが面倒なので、
また今度。
2020年01月18日
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