これまで使っていた、一番のお気に入りのクリームスイッチも、
ダブルスプリング化テストしてみた。
Gateron Ink Yellowとの違いを述べてみる。
まずふかふか感は同じバネだから同じ。
ルブも同じなので同じ。
ただ底打ち感が違う。
Yellowはキュるっとしたツヤがあり、
クリームはまろやかさがある。
底打ちを楽しむYellowと、
全体にまろやかにするクリームとの、
設計思想の差が出る。
そして最も大事なのは、
アクチュエーションだ。
Yellowは超敏感だ。
手を触れるだけで入力されるので、
撫で打ちに最適だが誤打
(あるキーを打とうとして隣のキーに指が触れてしまい誤打)も出る。
これを防ぐためにアイソレーション多めの、
狭ピッチ用キーキャップ(15mm角)を使っていることは以前にも書いた。
で、しばらく使ってみて思うのは、
「離し入力が遅れる感覚」だ。
そりゃそうだ。
アクチュエーションが手前に浅いのだから、
戻りのオフが遅い(底打ちすれば特に)のだ。
押すだけのロールオーバー配列、
たとえばqwertyを使うなら問題ないが、
「シフト離し」の必要な打鍵のある薙刀式は、
相性が悪いかもしれない。
でも底打ちしなければ気にならない。
しかしたまにシフト離しが遅れてシフト残りになる。
だがこのミスタイプを許容してでも、
高速に打てる感じがとても快適。
(考えるためにキーに指を置けない。
触れたら入力なので、考えるときは指を浮かせながら考える)
これがプレッシャーが高いかも、と思い、
同じバネ仕様のクリームスイッチ、
【choc15g+MX60g/2】のダブルスプリングを作ってみる。
アクチュエーションはノーマルだから、
押しも離しも等距離で使いやすい。
でも一回Yellowの浅い感じを知ってしまうと、
野暮に見えてしまう。
シャープでピーキーなYellow、
クリーミーで確実なクリーム、
といったところか。
(ちなみに組み合わせてみたら、
浅さの基準が異なり混乱した)
ダブルスプリングに興味のある方は、
クリームスイッチあたりで実験するといいかも。
あるいはシャープ目が好きなら、Tealiosあたりがいいかも。
あるいはGateron Ink Silent Blackなら、底打ちの感覚も違ってくると思う。
ちなみにGateron Speed Silverでも同じバネにしてみたが、
ステムの直進性や安定性が、やはり安っぽい。
アクチュエーション浅目のピーキーなのが欲しければ、
Gateron Ink Yellow一択だと思った。
(同様に浅目のKailh Proは試していない)
60gの部分は80gくらいでも面白いかも知れない。
二段階の押下圧になるダブルスプリングは、
色々試しがいがあると思う。
2020年01月20日
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