2020年01月21日

【薙刀式】「ひゃ」「びゃ」のつく言葉

さらに辞書を探ってみる。


以下簡単のために、
「うひゃあ」「びゃーっと」のような擬態語や感情語、
固有名詞は省くとしよう。


語頭に「ひゃ」または「びゃ」が来る言葉しか、
辞書で調べる事は出来ないが、
「びゃ」に関しては、
開闢をのぞき、百と白しかないようだ。
そのうち実用的な言葉は、
白衣観音、白蓮教、白夜、白檀、白虎くらいか。
https://dictionary.goo.ne.jp/jn/index/びゃ/

「ひゃ」に関しては、
百の例しか出てこない。
https://dictionary.goo.ne.jp/srch/en/ひゃ/m0u/
「ひゃく」または「ひゃっ」と後につく言葉で促音便形にはなるものの、
百という概念であることに変わりない。


この調べは適当か?
もっと掘ればそれ以外の言葉が出て来るだろうか?
ないという悪魔の証明は難しいので、
以下の仮説を出す。

日本語において、
感情語、擬態語、固有名詞をのぞき、
「ひゃ」「びゃ」「ぴゃ」を使う実用的な言葉は、
百、白、闢(開闢しかないと思う)の、
三つの概念しかない。

簡単に反証可能のような気がするが、
このまま進めよう。


これまで議論してきた、
清濁同置か別置かの話。
すくなくとも「ひゃ」に関しては、
薙刀式のような、
「ひゃ」(X;同時)にJ同時、M同時を加えて、
「びゃ」(XJ;同時)、「ぴゃ」(XM;同時)にするような、
「びゃとぴゃはひゃと同一のもので、
その変形版に過ぎない」
という考え方に基づいたほうがよさそうだ。

清音濁音半濁音化、促音便化は前後関係の訛りにすぎず、
同じ概念を書いているのだということ。


これをすべての拗音や、拗音以外の清濁関係に拡大するのはやりすぎというものだが、
すくなくとも僕の清濁同置派の考え方には、
「同じ概念は同じ運指で打つ」
「前後関係の音便や訛りは、同じ運指の変形版で良い」
が奥底にあるということが、
「ひゃびゃぴゃ」の例でわかってきた。

統計的頻度に基づいて、
関連のない位置にひゃびゃぴゃを不規則にバラすのは、
この考え方に反するわけだ。

もっとも、
清濁半濁、拗音でも濁音半濁音同置を実現してる配列は、
薙刀式以外にないので、
この感覚の奥底にはこのようなことがあったんだなあ、
と発見して、
自分で驚いている次第。


「うひゃひゃ」「アヒャる」「ヒャッハー」「ひゃっ」
などの感情を表す言葉に「ひゃ」は使われるが、
それも高が知れているだろう。

僕にとって、
百、白、闢が先にあり、
それを表すのに「ひゃ」またはその音便を使うに過ぎない。
脳内発声を伴わない感覚は、だいたいそんな感じ。


ひゅ、ひょに関してもそうかな。調べないと。
posted by おおおかとしひこ at 14:42| Comment(5) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本語だと昔の言い方で僻見を一応〔びゃっけん〕と読ますものがありました。
最近では中国料理で「ビャンビャン麺」という料理が日本でも食べられる店があるようで、これが〔ビャン〕の文字の画数の多さからTVで取り上げられたことがあります。

文字の成り立ちから濁音は古代中国から、半濁音はポルトガル宣教師の工夫からだそうなので「゜」の殆どは外国の音と捉えてよさそうに思えます。
Posted by asu at 2020年01月21日 16:41
立て続けにすみません。江戸っ子だと「し」と「ひ」がごっちゃになるせいで「しゃっくり」→「ひゃっくり」というのはよく使うのを思い出しました。
同様に方言かもしれませんが「冷たい」を「ひゃっこい」
と言うこともあります。

余談ですが、「ひゅ」については「ヒュッレム」というオスマン帝国の妃がいて、現在もBS日テレ海外ドラマで少しずつ名が知られてきている人物なのですが、あまりに面白い音で印象的でした。
Posted by asu at 2020年01月21日 16:52
>asuさん

おお、探せばあるもんですなあ。参考になります。
しかしどれも創作文で使うレベルではないですねえ。

日常語で使うとなると、まあ殆どなくて、実はびっくりしているのです(ラピュタは追加としても)。
このわずかな単語を打つためだけ専用のカナ、という考え方すらできてしまう。
これに気づいて配列つくってる?と、逆に聞きたい感じ。


あと、配列は現代共通語ベースで考えるべきだと思うので、
江戸弁沖縄弁はとりあえず対象外かな。
(ちなみに「ゃっ」の連接は十分に考慮済み。また現在の私家版.57では「くゎ」「ぐゎ」を外来音同時押しに加えた)

ただし大阪弁は僕の母国語のため、無意識に優遇している可能性はあります。
なんでやねんが打ちづらい配列はたぶん作らない。笑
Posted by おおおかとしひこ at 2020年01月21日 19:39
びゃは「飛びゃあ」「転びゃあ」のような仮定表現で使うケースがあるみたいですよ。
IPA辞書の辞書ファイルを検索してみるまで思いつきもしなかったのですけど。IPA辞書とNAIST辞書はOSDNのサイトでダウンロードできます。
Posted by hh at 2020年01月21日 21:22
>hhさん

なるほどねえ。
(ちなみに、「ゃあ」の連接は「うひゃあ」などを意識して、
考えには入れている)
土佐弁あたりにも飛びゃあせんわ、なんてのはある。

探せばあるけど、使ったことないレベルが含まれる、
って感じですかねえ。
この辺のどこまでを意識するかは、設計上線引きが難しい。

最後は個人の感覚だから、作者とは切り離しきれないのかも知れません。
結局道具は人が作るもの、ということかなあ。
Posted by おおおかとしひこ at 2020年01月21日 22:59
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