2020年01月23日

主人公の魅力は?

顔じゃないよね。声でも服でもないよね。
それは脚本には関係ないからね。
キャラ?
それじゃストーリーじゃなくてもいいよね。
YouTuberでいいじゃんってなってしまう。


僕は、「行動」だと思う。

普段どんだけかっこよくたって、
肝心な時に逃げる奴は最低だ。

普段どんだけかっこ悪くても、
肝心な時に責任を取ろうとして、
自ら切り込んで行こうとするから、
かっこいいのである。

そして実は、
ストーリーとは逆境を行動で変えていくことだから、
主人公の魅力を描くために逆境があるのだ、
とすら言えるのだ。

男の中の男で、
どんな苦難もすごい行動で乗り越えてもいい。
(「バーフバリ」はその王の中の王が主人公で、
みんな惚れちゃうつくりである)

傷つきやすくて脆いけれど、
逃げちゃいけない時は留まって、
大事なことを通す様も行動だ。

大から小まで、やり方は千差万別だ。

極端で漫画的で嘘みたいな行動から、
リアリティのある行動まで、
どんなものを選んでも良い。

ただし、それを選んだら色を変えないこと。
ストーリーのジャンルとは、
その行動様式のことだと僕は考える。

人が飛び炎に包まれても生きている男、というジャンルなのか、
はたまた仲間は死ぬが運良く生きる男、というジャンルなのか、
普段バカにされているがこの時だけは男を見せる、というジャンルなのか。

ここでは男を例に出したが、勿論女でもいい。
女こそ、見た目が可愛いとかスタイルがいいとか、
そんなことをシナリオに書いてもしょうがない。
どうせ美人女優がやるんだからなんでもいい。
内面の魅力、
それもただのキャラではなく、
「行動」が魅力的かどうかだ。

それは、危機に対して、
どう考え、何をするかで決まる。
何をするかを見せれば、どう考えているかはわかる。

何をするかが、
そのストーリーの主人公の魅力で、
それが殆どそのストーリーの魅力と一致していく。


決して褒められるべき優等生である必要はない。
私たちより少しだけ勇気があり、
私たちより少しだけ考えて、
私たちより少しだけ行動力があれば、
主人公の魅力があると言えると思う。
posted by おおおかとしひこ at 23:08| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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