2020年01月27日

たとえ嵐が吹こうとも

ボルテスVがフィリピンでリメイク。
https://twitter.com/monogatarist/status/1212049712947200001
そしてそのスレッドで、
なんと巨獣特捜ジャスピオンがブラジルでリメイクと知る。
とくにジャスピオンは、あの質感そのものがCGで動いていて、
震えるほどの出来。

日本はなぜこうならないのか?
議論したい。
技術はある。問題はそれを束ね、売るシステムにある。


それはとても簡単なことで、
今日本を覆っている、

「成功するかどうかわからないので、成功する保証を見せてくれれば、
銀行から予算を借りられる」
「銀行が納得するような、有名芸能人が出るから、有名原作だから、
しか保証がない」
「それは何のためにいるの? 誰が喜ぶの? 会議で承認されたの?」

のせいだろう。

これをくぐり抜けたもの、すなわち、

「知らない人で、愛してもいない人が集まった会議で、
成功する保証のある有名芸能人と有名原作をつかった、
その場限りの収入を得るもの」

しか今作られていない。


僕らがほしいものは、

「情熱に満ちたまったく新規のもので、
世界を一変させるような出来のいいもの」

だ。


これを作るには才能と金がいるが、
金を出す側はそれを欲しがっていない。


その齟齬が、日本を奈落の底に落としている。


もちろん、
その制約の中で、いい意味でスポンサーを騙して、
ドラマ「風魔の小次郎」をつくった才能と情熱のあるチームもいた。

しかし彼らの仕事に見合う正当な対価は払われず、
続編や次の仕事が舞い込むわけではない。


だからそれはうねりにはならず、
単発の花火でおわる。


僕は世界のどこかにいる同志を探すために、
このブログを書いている。


ジャスピオンの出来は素晴らしく、
なぜ日本でこれが作られないか全く分からない。


なんでもいい。
パイロットフィルムをたくさんつくらせろ。
posted by おおおかとしひこ at 16:08| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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