中盤を過ぎたあたりからクライマックスに至るあたりで、
大抵このフェーズがあると思う。
(ないものもある)
実はこれには必要条件があって、
・成功や敗北の焦点を追うストーリーラインに限る
・それが明快な浮き沈みがある
・そして感情移入していること
があると思う。
そうでなければ、
敗北に感情移入できないからだ。
敗北はなんでも良く、
不合格通知や、直接対決でボコボコにされることや、
仲間の死でもいい。
そこからの一発逆転ポイントまで、
ボトム期に入ると思う。
希望のないボトム期は辛いから、
あいつなら何かやってくれる、
という希望を主人公に期待できるのがベストだ。
それは何故か?
というのが、主人公が主人公たる理由かも知れない。
悲観主義でなく楽観主義である、
だけで希望を与えるストーリーもあるし、
かつて似たような苦難を乗り越えた、からかも知れないし、
今ある状況では、
主人公の能力がもっと増せば、上回るかも知れない、
みたいなこともある。
いずれにせよ、
一発逆転は希望であり、期待だ。
これにうまく答えられるには、
どうすればいいだろう?
僕は、法則はないと思う。
状況を整理して、アイデアを出す以外ないと思う。
それが突飛であればあるほど、
しかも納得いくものであればあるほど、
話は面白くなる。
逆に、
読めるものであればあるほど、
納得のいかない御都合主義であるほど、
話は詰まらなくなる。
ここがアイデアの出しどころだ。
出オチやオープニングにアイデアを尽くしてる場合じゃないのだ。
どう敗北したのか?
どういう状況で、
どうすれば再挑戦して勝てるのか?
その秘策とは?
これを自分に課し、
「なるほど!」というアイデアを出せたとき、
面白い一発逆転を描けると思う。
もしアイデアを思いついたら、
前提条件を更に遠くわざと設定し直すという手もある。
敗北の仕方を変えたり、
周囲の状況を変えて、
そのアイデアを読まれにくい、
あるいはミスリードするような状況を再構築してから、
秘策とはこれだったのだ、ドーン、
という手もある。
最初に書くときはここまでコントロールすることは難しいから、
リライトで落差を作っていくことになるだろう。
逆に、リライトの時は、
このような彫り込みに注意するのだ。
あなたが本気で驚いた、なるほど!という一発逆転を拾い集め、
それらがどのようになされていたか整理してみよう。
そこには必ずツクリ(仕込み)があったはずだ。
それを勉強すれば、
どう敗北するのかも、うまく書けるようになる。
ストーリー作りは、逆算しながらと、前から進むこととが、
同時進行で起こる。
未来の俺が一発逆転を思いつくやろ、
と無茶振りする手もなくはない。
今までの経験則があれば、行ける行けないの判断はつくが、
経験が少ない人にはお勧めしない。
計画をきちんと立ててからジャンプしよう。
アイデアはどうやったら出るのか?
という一般的なことについては、
たくさん出ているアイデア本の中から、
自分に合うものや、
自分にはないものをチョイスすると、
ヒントがあるかもだ。
2020年01月28日
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