2020年01月30日

たまに逆から読む

リライトの時に有効な方法。


逆から読む、といっても、
最後の文字から最初の文字に逆再生するわけではない。

ラストシーンを読み、
その前のシーンを読み、
その前を…
と、シーン単位くらいで逆再生する方法である。

ただ全部読むのはしんどいので、
拾い読みのレベルで僕は十分役目を果たすと僕は思っている。


どういう効果があるかというと、
「未来の文脈を見据えた今」
が出来ているかどうかの確認だ。

あとあとこうなるから、
今全く違うことにわざと注目させているかどうか、
あるいはここの伏線解消の伏線部分は機能しているか、
などの、
逆算の計算が成り立っているかを、
大きな流れとして見るためにある。


勿論プロットでやってもいいんだけど、
実際の原稿でやった方が面白い。
キャラクターは自分の言葉を喋り、
場面の緊急度合いは高いからだ。
そのリアリティの色を実感した上で、
前の方のリアリティはどうだったかな、
などと見ることが出来る。

あとあとこういうことになるのなら、
この時気づけなかったのか、
などのチェックも可能だ。


後悔は、全部終わってから、
頭の中で再生した時に起こる。
あの時ああ出来たはずだ、
この時こうしていれば。
それを、逆からチェックしていく方法論だ。


パラパラとめくっているだけで、
あれはああしておくべきでは?
などというアイデアが出てくることもある。

それが効果的かどうかは、
頭から見ていってチェックするといいだろう。



ストーリーの鑑賞時は、
勿論頭から順に見ていくが、
終わった後はアットランダムにバラされるものである。

その時のツッコミを、自分で入れてみるのだ。
posted by おおおかとしひこ at 14:11| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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