2020年01月31日

【配列】ひとつだけカナ配列を試すとすれば

僕は新JISをお勧めする。


ローマ字にある程度疑問を感じる人はいる。
カナ配列のメリットは理解できる。
しかしカナ配列に移行しようとしても、
JISカナ配列はあまりにも広大で難しく、
親指シフトは同時打鍵が難しそうだ。

いずれにせよ非規則的な配置を覚えるのは、
一定の期間が必要なので、
それを覚悟した上で、
カナ配列を体験して、
これからの判断基準としたい。

そう考える人には、新JIS配列がお勧めだ。


ただしセンターシフト実装であること。
シフトが小指のいわゆる普通のシフトではなく、
スペースキーがシフトキーを兼ねた、
本来設計のバージョンをお勧めする。

(Windowsならば、配列変更ソフトDvorakJをダウンロードすれば、
同梱されているのですぐに使える)

配列を指に覚えさせるのは、
3日から一週間程度かかるだろう。
なんとなく打てるようになったとき、
これからずっと使っていて速くなるかどうかを想像しつつ、
ローマ字と比較するといいと思う。


新JISは僕が触ったものの中では、
多少の欠点はあるものの、
もっとも優しくマスターできるカナ配列の一つだ。
(対立候補には、よだかやかわせみやphoenixがある)

多少の欠点というのは、
濁音や半濁音で2打しなければならないことと、
右小指外があることと、
Qが「そ」と、使わないけど使うカナがあること、
Uの「ん」は、よく使うわりに打ちにくいこと、
TYもわりと使うこと、
くらいだろうか。

いいところも沢山あって、
「る」「っ」「う」「い」「お」「も」「゛」
「せ」「け」あたりは僕はとても好きだ。

これらを分かった上でさわれば、
カナ配列とは大体どんな感じか、
手が理解すると思う。


その上で、改めてqwertyローマ字がベストだな、
と思ってもいいし、
親指シフトや薙刀式や、
飛鳥や新下駄を射程に入れてもいい。
(カナ配列は複数マスターできるが、
メインは一個になってくる。
しかし複数配列をマスターすると、
「配列をマスターすることをマスターしている」
ので、二個目以降は手間が減る。
ひとつ目の苦労は決して無駄にならない。
新JISをマスターして次に薙刀式をマスターする方が、
いきなり薙刀式をマスターするより、
殆どの場合は早く楽にできるよ)


やってもいないのに尻込みしてもしょうがない。
やってみて良くなかったら、
やっぱクソだなという権利はある。


新JISは、
誰でもブラインドタッチで60カナ/分を書けるように目指した、
万人向けの配列で、
高速性はそれほどではないが、
取り回しはとても良い。
(外来語にはやや弱い)

カナ配列を触ってみたいなあ、
と思う人には最適の入門配列だと思う。


これを触った上で、
自分は、
範囲がどれほどまでなら扱えるのか、
同時打鍵は行けそうか、
シフト面が増えても大丈夫か、
拗音は二打でもめんどくさくないか、
などを、
肌感で分かるようになる。

そうすれば、
新JISがベストという結論もありだし、
その他のこの配列がよさそうだ、
という見立ても出来るようになると思う。


僕はさっさと自分用のカナ配列、薙刀式を作ったけど、
新JISを最初にやっていれば、
月配列系に行ったかもしれないなあ。

作家向けとか、タイパー向けとか、
配列には作者の意向がある程度反映されるものだが、
新JISはその色があまりついてないのが、
何となく良い。

言い方を変えれば、丸くて尖ってないから、
到達距離もそこまででもない。


ローマ字とカナ打ちを比較したければ、
新JISあたりがベンチマークになると思う。

結局、
欠点のない配列はないし、
長所はそれぞれの配列で違う。

その辺を分かった上で、
手の感覚を新JISで作ってみるのは、
とてもいいチョイスだと思う。
posted by おおおかとしひこ at 17:01| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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