2020年01月31日

【キーボード】PはPersonalのP

kouyさんのカスタマイズ、総覧リストが纏められた。
なかなかの壮観。
https://y-koutarou.hatenablog.com/entry/2020/01/30/192501


思えば三年と少し前、
「こんなキーボードはおかしい。
これが合理的最適解とは思えない」と、
会社にノートPCを貸与されたときに疑問に思ったとき、
たどり着いたのがkouyさんのカスタマイズ集だったと思う。

「どの物理キーを押したらどの文字が出るかなんて、
プログラムで書き換えられるだろ」
と思い、
「キー 変更」とかでググってたどり着いたと記憶する。
その頃はレジストリの意味も知らないし、
AutoHotKeyが何かも知らなかった。

それでも何かしらのツールを使えば、
ここまでカスタマイズ出来るんだ、
と知った。

だから僕は、kouyさんに配列沼に誘われたのかもだ。


ずっとムカついていたのはBackSpaceの遠さで、
前も写真を上げたけど、
1Uより小さいキーで、
これをとにかく近くにしたかった。

ついでにエンターも遠いぞ、カーソルも遠いぞ、
Aが小指はおかしいだろ、とブチ切れて、
カタナ式を作り上げた。

親指エンターや親指コントロールは、
そのあとに遅れて実装することになる。


そもそもPCのPってなんだっけ。
Personalですよね?
PCというのは汎用機だから、
個々人の都合に合わせて自由に変形してください、
というのが、そもそもの可塑性のあるコンピュータのいいところではないのか?
それが常時接続キンタマウィルスの頃から、
急に標準しか使えなくなり、
いまやPCのPを答えられない人ばかりだ。

個人に合わせて可塑性のあるベースでしかないものを、
会社で強制されることで、
日本の生産性は半分以下に下がったと、
僕はまじめに考える。


勿論、セキュリティの問題は看過できない。
だが持ち込むカスタマイズに関しては、
会社のセキュリティ部が精査すればいいだけのことだ。

IT系会社が自作キーボードを許可するのは、
彼らがITに詳しいからで、
多くの一般会社は「怖いから不許可」しかしていない。
そんなの、
病気の人に近づかなかった、中世の科学レベルではないか。


だからkouyさんのこのカスタマイズは、
PのPたる見本で、
これこそがPCの真の姿だと、
僕はこれを見てとても興味深いわけだ。


標準が使いやすいとは、
メーカーは誰も言ってない。
適宜塩胡椒をかけて食べるステーキの、
調味料なしが今の日本のPCの利用法だ。
食べ方わかってないやろ。
美味いわけないやんけ。



僕の使い方とは、
勿論全然違っていて、
とても興味深く見た。

★順のリストがとても面白く、
僕個人の解決策とともに比較してみたい。

僕の左右分割のminiAxeでは、
親指キーは3つずつある。
親指の最も内側にスペースキー(左右とも)、
スペースキーの外側にそれぞれL、Rキーを設置、
これをモデファイアにしている。


★★★★★★★★★★ [BackSpace]を右手小指に

カタナ式、薙刀式、ともにU単打。
IMEオフのときも、L+Uで出る。
僕はもうここ以外BSの位置を考えられないくらい自然になった。


★★★★★ 親指Enter

薙刀式ではV+M。IMEオンオフともに。
L+;にもバインド。

★★★★★ 親指左右カーソル

薙刀式では、←→はTY。↑↓はDF+JとM。
L+HJKMにもバインド。

★★★★★ [英数]を[Ctrl]のワンショットモディファイヤに

L2(Lのさらに左)にCtrlをバインド。
とくにZXCVとSが片手でやりやすい。

★★★★★ テンキーにも[BackSpace]を

テンキーは、R+M,. JKL UIOに1-9をバインド。0はP。
左右対称にL+にも入れていて、片手テンキーに。
数字入力業務はないので、この程度でテンキーは落ち着いた。
BSは上記を使う。

★★★★★ 5ボタンマウスを使おう

これは便利だなあと思った。
ただブラウジングを原稿書きPCですることはあまりないので、
僕個人はいらないかなとも思う。
(大体タブレットはタッチパネルなので、
画面触った方が早いときもあるね)

ちなみにマウスのホイールアップダウンが、
薙刀式のJK+DまたはFに入れたらなかなか良くて、
これは正式採用の予定。
縦書きエディタではホイールが左右スクロールに当てられていることが多く、
ついでにブラウジングにも便利だった。
(左右と上下の齟齬はあれど)


逆にkouyさんの★が少なくても僕がよく使うのは、
テンキーの記号入力。
ていうか上記のテンキーは、いわゆる数字段のキーなので、
シフトでそのまま数字段の記号が出るのがよい。
(薙刀式はスペースキーでシフトがわり)



こんな風に、
ある人にとっては大事な機能でも、
別の人にとってはそうでもないというのが、
そもそものPだと思うし、
どんなPにでも可塑性がある汎用性こそが、
PCの理想の姿だと思うわけで。


カスタマイズの可能性はまだまだある。
ノーマルで満足しない人は、
ガンガンやるべきだと思う。
試行錯誤の時間を短縮するために、
こうした完成形を見ながら真似するといいと思う。
posted by おおおかとしひこ at 22:38| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。