2020年02月02日

【自キ】これが俺のエンドゲームスイッチ、ダブルスプリングだ!

色々調整して、以下のような魔改造レシピに。

Gateron Ink Yellow(スピード軸でPOM素材)
【choc25g+MX78gをカットしたもの(後述)】
ボトムハウジングに二重にマステを貼り静音化
バネルブ、トップとボトムハウジングにルブ


これまでの改造と問題点からおさらい。

そもそもの目的は、
「バネが重いと疲れるからバネを軽くする。30g→20g→15g。
しかし底打ちが痛い。リニアバネだと力がもろに下まで行く。
そこで、
始動を軽く、底打ちを重くするような、
非リニアバネはできないか?」
である。


最初にやったのは、
chocバネと、短く切った同じバネをより合わせる方式。
(セルフダブルスプリング)
不等ピッチ(プログレッシブ)を作れると思った。
しかし、
同じバネを重ねないと軋みが酷く、
自由度が少なかった。

次に試したのは、
半分に切ったMXバネの中に、
細いchocバネを入れる方法。
(太細ダブルスプリング)
これだと「始動はchocバネ、底打ちはchoc+MX」
になる。

ただ、アクチュエーションポイントが2mmのスイッチだと、
MXバネを半分に切ると、
アクチュエーションが重くなってしまうため、
半分以下に切る必要がある。
そうなると反発力を感じるほどのバネにならない。

で、スピード軸を試す。
アクチュエーションポイントが浅いので、
MXバネを半分に切れば、
「アクチュエーションポイントを過ぎてから重くなる」
が実現する。

Kailh Speed Silverと、
Gateron Ink Yellowは、
ともにアクチュエーションが浅く、
トラベル距離も少ない、
スピードスイッチである。

で、
通常のプラ素材である銀軸より、
自己潤滑性があり、ヌルヌルしている素材、
POMで出来ているイエローを使った。

底打ちがうるさいので、
ボトムハウジングのステムが当たる底部分に、
マステを貼って静音化。
黄色なのでバレない。笑


バネは複数の組み合わせを試した。

choc15だと軽快だが、
指がキーキャップに引っかかっただけで打鍵されるため、
事故が多発。
スピード軸は比較的重めのバネを入れている理由を理解する。
たとえば銀軸のリニア40gで考えると、
40g×1mmの仕事量は、
20g×2mmの仕事量に匹敵する。

僕は15gベースで使いたいので、これはやや重い。

ということで、
choc25gバネをチョイス。

底打ちは、78gの最も重いバネにしてみた。
長さにコツがあって、
セットした時に、上が金属部分(リーフ)と同じくらいになるような長さ。
2/3よりやや長めにカットすると、
だいたい良い。
(僕はバネをセットした上で目測でニッパーで切った)

これにバネルブしてヌルヌルにし、
ボトムハウジングのステム接触部、
トップハウジングのステム接触部もルブしておく。


なお、バネ切りの精度、
ルブの具合、パーツの合いによって、
わりとバラツキが出る。

32個つくったけど、
重めのやつは中指用、
軽めのやつは小指用にして、
ナチュラルな変荷重とした。笑



触った感触でいうと、
1mm沈ませたら軽い。
これでオンに。
そこから急に沼に沈むというか、
手応えがあるというか、
ふかふかのカーペットを踏んだようになる。
柔らかいというよりは、固めのニュアンス。
グッと抵抗を感じて減速する感じ。
そこから反発力を感じるので、
それをジャンプ台にして次のキーへ飛べる。

浅く撫で打ちするならタッチパネル並み、
半ば打ちするならカーペットを踏むよう、
底打ちなら強い反発力で跳ねるように、
という、三種類の打鍵感が存在する。


自分の打鍵を観察していると、
ゆっくり打つときは撫でる力で、
一気にひとかたまりを打つときは強い力で打っていて、
単なるリニアバネでは対応し切れない、
弱い力から強い力まで受け止められる、
繊細で腰の強いスイッチになった。


これが俺のエンドゲームスイッチだ!
(次が来るまでの暫定王者)
posted by おおおかとしひこ at 18:26| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。