2020年02月09日

【薙刀式】キーキャップの印字通りの文字が、出るか出ないか

実のところ、ここが分水嶺だったりして。


僕はこの道に入る前、
キーボードを見ながら打っていた。
キーボードの印字はそのための標識と思っていた。

ブラインドタッチを覚えると言うことは、
この標識を丸暗記すること、
だと思っていた。

ところがブラインドタッチはそうじゃなかった。
標識の丸暗記ではなく、
道路の暗記だということがわかった。

文字は3段5キーずつあること。
それぞれの指が対応していて、
指の動きが言葉に対応していること。

標識のビジュアル的暗記なんか関係なくて、
道路がどことどこを結んでいるのかが、
重要だった。

ブラインドタッチをする前までは、
キーボードは何十個×何個かの、
格子型マッピングだと思ってたくらいだ。

まさか左に少しずつずれていて、
しかも1/4Uずれと1/2Uずれがあって、
左小指の外に一列機能キーがあって、
右小指外に記号列があってさらにその外に機能列があって、
その上に数字段とファンクション段が適当に積まれて、
スペースの左右にある機能キーが、
キーボードによってバラバラの位置にあることなんか、
やってみるまで知らなかった。

それくらい、
「見たものを打っていた」だけだった。

その横に、ホームやカーソルの島があることはなんとなく知ってたが、
3×2の並びと、逆T字に並んでることも、
ブラインドタッチを始めてから、
ようやく認識したことだ。

それくらい、
「見たままのものを打っていた」だけだった。


ブラインドタッチをし始めると、
キートップの印字なんか、
あってもなくてもどっちでも良くなる。
道路を覚えたら、
標識なんて、カンペに過ぎない。

JISキーボードとUSキーボードでは、
記号部分に違いがあることは、
キーボードを気にし始めて初めて知ったことだが、
それも見て打ってたので気にしなかった。

気にし始めたのは、
USキーボードをOSではJIS設定に繋いだ時で、
この時はじめて、
「印字と違う文字が出る」
ということを体験したと記憶している。


カタナ式をはじめて作った頃は、
パンタグラフのキーキャップを外して、
配列通りに入れ替えていた。
視覚に頼っていたのだ。

そのうち標識ではなく道路である、
と気付いて、
印字はどうでもよくなり、
さらにそのうち無刻印を使い始めた。


実は、ほとんどの人は僕と似たようなところから出発すると思う。
つまり、
印字至上主義ということ。

自作キーボードにおいて、
キーマップと違う印字かどうかは、
使用してる本人に聞かないと分からないが、
みる人はほぼ100%、
「エンターキーがないようですが、どうしてるんですか?」
などの、
「印字通りのものが出る」前提の質問をする。


文字配列も同様だ。

qwerty印字だけど親指シフト、
qwerty印字だけど薙刀式なんてのは、
僕にとっては日常で、
印字に意味などない。

でもそれに慣れていない人は、
「印字に意味がない」が分からないのではないかなあ。


ということで、
そのうち意味はなくなるのだが、
薙刀式印字キーキャップを作ろうと考えた。
ワンセット7000円くらいしちゃうので、
販売はしない。
需要があれば遊舎工房で販売するけど、
いる人いたらコメントください。
DSA32個セットです。


「印字通りのものが出る」
から離れると、
「印字に意味はない」
「ややこしいのでオール無刻印」
「印字通りのところとそうじゃないところがあるが、放置」
「一部無刻印、一部印字通り」
などのような選択がある。

そこに、配列の豊かな世界があると思う。

見た目じゃ判断つかない(写真、実機)のが、
物凄く足を引っ張ってると思う。
posted by おおおかとしひこ at 13:43| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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