2020年02月09日

二幕前半に三幕構成を意識したらうまくいった

最近リライトしてる二幕前半部分。
ここが凄い苦手で、何度も大工事している。

その中で、引いた目で見ると、
二幕前半を一本の話だと思って三幕構成すると、
割と楽に構成できたと感じた。


特に効果的だったのは、
第一ターニングポイントと第二ターニングポイントを設けること、
ミッドポイントで「かりそめの敗北をする」こと、
ミッドポイントと第二ターニングポイントの間の、
ボトムポイントで死の気配を感じて、
洞窟を抜けること。

そのあたりか。

二幕前半の第三幕、つまりクライマックスが、
全体で言うところのミッドポイントになるようには、
最初からしていたのだが、
それ以外の出来事も、
三幕構成の要素の順に並べ直したほうが、
うまく話が流れたように思う。

特に、二幕前半全体の中の折り返し点に、
ミッドポイントの役割の一つのパターン、
「かりそめの敗北」を持ってくることで、
全体から見れば、本筋から外れないためのピンチ1になっていることに気づいた。

かりそめの敗北を喫することで、
その前は全能感溢れる勝利感、
そのあとは、みじめスタートからの這い上がり、
に、
前後半でうまく起伏を作れたように思う。


参考にされたい。
「起承転結の承の中にまた起承転結があるのだ」
という言い方ではこの感覚を捉えきれない。

「既に用意された魅力的なエピソード群を、
三幕構成理論的に再解釈して並べなおすと上手くいく」
くらいに捉えると、使い勝手がいいだろう。
posted by おおおかとしひこ at 23:51| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。