そう思う瞬間を、いくつか作ろう。
確実に成功する手段などない。
確からしい手段があるだけだ。
数学パズルなら解がでれば解決だが、
現実を相手にする人生では、
解が出たとしても、
それが現実に成功するとは限らない。
今考えられる、
その目的を達成する手段として、
Aが最も確率が高く、
真っ当な方法に見える。
しかし成功率は100ではない。
リスクが高いがよりリターンが得られるBの手もある。
成功率が不明だが、リターンが最大のCもある。
あるいは、成功率が高くリターンが少ないが、
目的以外のリターンがあるDもある。
その時主人公が取る手段は、
何が妥当だろう。
その取った手段こそがストーリーの骨になる。
その時、それが最善手である保証がないからこそ、
「ほんとにこれでいいのか?」
と不安になる時がある。
結果が5秒後に出ず、
一ヶ月待たされる時だってある。
ほんとにあれでよかったのか、
もっと別の方法があり得たのではないか。
確信とともに不安は常にある。
つまり、成功のスパイスは不安である。
そして、失敗の伏線は不安である。
どっちにしても不安が伴う。
成功の報酬が不安を上回るとき、ワクワクになり、
同じくらいの時ドキドキになり、
不安が上回る時ビクビクになる。
これらのレシピを使い分けよう。
ほんとにあれでよかったのか?
それは常に付きまとい、
緊張感を作るわけだ。
緊張感はストーリーの牽引力だ。
それが足りないと思ったら不安を増幅させればいいし、
結果が出るのを遅らせてもいいし、
安心したかったらそれらを減らせばいい。
スパイスはふりかけだから、量を調整できる。
リライトの時は、そんなことも調整していくと良い。
2020年02月11日
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