清濁同置の根拠は、僕は連濁においている。
連濁は今まで繰り返し語(ときどき、など)限定かと思っていたが、
本来清音であるのだが前後関係で濁音になるのも連濁というそうだ。
(でぐち、など。清音「くち」が「出」のあとは「ぐち」になる)
その連濁率は60%だという。へえ。結構あるんだな。
以下の文献に、濁音に関するいろんなことが纏められていて、
非常に興味深かった。
https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=6204&item_no=1&attribute_id=17&file_no=1
ハ行が昔p音で、fになりhになったことはなんとなく知っていたが、
バ行との清濁対立は、pとbの関係だったのね。へえ。
中国語や韓国語では清濁対立がないから、
日本語の清濁対立が認識できない、
という話も非常に面白い。
おれらが、rとlを区別して聞こえないことと似ているね。
そして連濁は現代において法則性が崩れている、
というのもとても面白い。
漢音と呉音が並存しているのも日本語の特徴だな。
中国語では恐らく失われているはずだ。
いつの時代でも日本語を整理しようとしては、
どこかで崩れていくものなのだなあ、
などとも思う。
300年先に日本語があるとして、
清濁の関係は保存されるのだろうかね。
ということで、
清濁同置配列は合理的、に一票。
ついでに半濁も同置が、本来の日本語の意味合いだろうと思う。
別置配列での、
「同じ概念なのに別の指を使う」ことに、
指の運動としては合理だが、
僕には意味の違和感がとても大きい。
2020年02月14日
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